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大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2010年 12月 28日

JOURNAL

上京している。アイルランドからヘンリー・マックローを招聘する話が、色んなアクシデントで延び延びになっていたが、いよいよ来年は実現しそうだ。そこでバックを務める僕らも改めて金銭的なとも含めて打ち合わせする必要が新たに出来た。まあプロモーターを買って出てくださる人も親しい方なので、忘年会を兼ねての会合となるが、それが今回の上京の目的の一つ。もう一つはマッドハープ加藤さんのライブ観覧。昼間、店の運営貢献?と、交通費の足しにするためCDを売りに行き、店主である友人と本格的なのにびっくりするほど安い中華を食べに行く。おごってもらった。Hさん、ありがとうございました。夕方、中野で同じく関西から来たKさんと東京在住Oさんと合流し、居酒屋で少し飲んでから(僕は1杯しか飲まなかったということでまたおごってもらった。どうもすみません) ブライトブラウンへ。
普段着で、へらへらしながら、旅の雰囲気もなかったのでしょう、店に入ると先におられた人達に笑われた。一気に溶け込める気安さがあり、マスターとそこに集まる人たちの特色が固まって店の人格になっている感じだ。最初加藤さんはいなかったがすぐに戻って来た。ハーピスト山田さん、写真家の鄭さんとも秋以来の再会。僕は普段から打ち上げもしないし、にぎやかな祝宴にも滅多に参加しない。いわゆる和気藹藹とした空間に不慣れなところがある。その分、時折人のライブに行ったりイベントに呼ばれて、がやがやした談笑の中にぽんと身を置くととても新鮮で、しかも歓迎(拒絶ではない空気)されるととても嬉しい。加藤さんはリラックスした風情でライブを進めておられたが、プレイはいつもより端正で、丁寧だった。四半世紀も吹いているのだから当然奥深い実力を持つ人だが、無骨でアーシーなハーモニカのキャラは少し薄まっていた感じもあった。ちょっとだけ余所行きの加藤さんと言う感じで新鮮だった。常よりもハーモニカが見つからず、ポケットをガチャガチャさせておられました。緊張もあったんでしょう。観賞に集中していたら不意に呼ばれた。裏ゲスト、とブログに書かれていたのを読んでいたから、吹く気ではいたが、急すぎてどぎまぎした。いつも自分がやる一般的なものとは違うマニアなキーでウォルターの曲をセッションした。何かよく判らん間に終わりました。目野さん、岩根さん、山田さん、エリモさん、今野さん、次々にステージに上がり加藤さんとのダブルハーモニカをやって行く。相手が加藤さんなので、それぞれダウンホーム具合を競い合うような雰囲気だったが、各人それぞれ強く持っているに違いない拘りが噴出する瞬間が素晴らしい。実はダウンホームなだけではないのよ、という人、一音入魂タイプ、色々だが、みなさん固有の匂い、方法に十分意識的なベテラン。実に聴き応えある演奏ばかりだった。今野さんは今回初めて聴いた。ライガーのような体躯から放たれる野太くデカイ音、フレーズも独自性があって良かっ たですなあ。それぞれのプレイヤーについて書きたいことはまだまだたくさんあるが、めちゃめちゃ長くなるのでこの辺で。遅れてきた平松君も今日はブルースモードになって参加しておりました。夜が更けてきて、「終電逃したかも」と騒ぐ(別に騒いではいなかったか)平松くんに続いて僕も塒へ戻る。
マッサージのおばさんに「筋肉あるわね、スポーツは何をしてらしたの?」と聞かれ「一時期、なかなかの肉体労働をしてました」と答えた。「なるほどねえ。昔スポーツで鍛えまくった人が、パタッとやめちゃったような感じだと思ったのよ」うーん。余分なものも結構付いているということです。いかんなあ。
加藤さん、お疲れさまでした。ブライトブラウンに集まったプレイヤーの方々、良かったらまたぜひご一緒してください。

by nogioh | 2010-12-28 23:15


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