大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2012年 09月 12日

JOURNAL

車上レッスン。初めて買うアンプリファイド用のマイクを色々研究中。僕がハーモニカに夢中になった頃は携帯電話もインターネットもなく、当然ebayなんて存在しない。身近に同じ楽器の仲間もいなかったからマイクやアンプについても何も知らなかった。とりあえずリトル・ウォルターもポール・バタフィールドもマジック・ディックもマイクをアンプに通して電気増幅させて演奏しているという事だけは本か何かで判ったので、何も判らないまま先ずは安かったのでヤマハの棒型マイクを買い、しばらくしてホーナー社のブルースブラスターを楽器屋で見かけて入手した。でもLP(もしくは出始めだったCD)のジャケットを眺めて、そこに移る弾丸型のマイク(JT30の事だが、そんな名称も当然知らない)とブルースブラスターの微妙に違いに混乱した。まず塗装が違う。それはまあ良いとして(実はそれも良くはなくて、僕は過去2回買ったブルース・ブラスターをどちらも塗り替えている)、シールドの根元の部分の形状の相違がどうも気になる。どうなっているのだろう。スクリュー・コネクターというものが流通していると知るまで、疑問は解けないまま長い時間僕の中に居座り続けた。やがてインターネットがうんと手軽になると、アナログ人間の典型のような僕もPCを触るようになり、その頃にはハーモニカ奏者の知り合いも何人か出来ていて、一気に様々な情報が雪崩れのように入って来た。ハーモニカを始めてもう7、8年は過ぎていたと思う。その数年後に僕は今のバンドを作ることになる。もしもっと裕福だったら僕はコレクター並にマイクもアンプも買い漁っていたに違いない。情報を求め、募る一方の憧憬を持て余し、煩悶し続けた時間の反動である。その残滓は今も多分僕の中にある。実際には僕はハーモニカをアンプリファイドすることに強く拘っている訳でもない。電気を通すとしても、お店の備え付けアンプで基本的には大丈夫だ。どんな機材、環境でも同じ説得力を持つ演奏が出来てこそヴィンテージマイクもファクトリーブランドのマニアックなアンプも真価を発揮するのだと判った(ような気がしている)からだ。出来ているか否かについては自信はない。それでもやはり、マイクにはロマンを感じてしまう。SFがブームだった頃あちこちで目にした「センス・オブ・ワンダー」に近い感覚。先日東京の某ハーピストが弾丸型マイクの話題の時に呟いた「とにかく格好良いよね」という言葉も思い出す。音も大事だがシェイプ、ルックスもとても重要な、道具でありながらアクセサリーでもある興味の尽きない存在である。今日のレッスンの後は、電車に揺られながらそんな事を考えていた。
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by nogioh | 2012-09-12 23:26 | Comments(0)


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