スタジオレッスン。苦労しながらリトル・ウォルターをコツコツ進めておられる。次はこの曲の聞き取り、となると僕もコピーし直すのだが、その度に「ああ、全然できてなかったな」と思い知らされる。出来てなかったのか、年と共に忘れているのか微妙だが、とにかく生徒さんが新しい曲に挑まれるたびに(特にリトル・ウォルターは)勉強になる。京都駅まで共に帰るバスで、タイニー・グライムスの流れをブルースとロックに絶妙に採り入れたジュニア・ワトソンの凄さについて話していると、「イギリスにはそういうタイプは出てきませんね。実はキース・リチャーズはそっちの匂いを持ってると思いますけど」と生徒氏が言い、ストーンズが聴きたくなった。結局聴かずにデューク・エリントンを聴きながら寝る。