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大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2015年 02月 28日

JOURNAL

ドアーズインヘブンでライブ。大阪のヴォーカリスト、前川歌名子さん企画で、彼女のバンドSpoonfulを中心としたブッキングだった。神戸からRay Funk Rulez、京都は我々。大谷さんは三都物語などと名づけて宣伝していた。演奏も集まった各バンドの人の雰囲気も良く、とても楽しく気持ちよく過ごした。バンドそれぞれの個性もうまく刺激し合える感じで、前川さんの人柄が生み出したイベントだったと思う。呼んでいただいて感謝です。ジャジーなSpoonful、その名の通り元気でリズムの切れが良いRay Funk Rulez、と来て、僕らはブルース担当という感じになった。まあ見てくださったことのある方には言わずもがなだが、僕らはいわゆるコテコテのブルースバンドではない。僕はハーピストなので、当然のこととして正調シカゴが出来るバンドには属していたいと思うが、スウィングする要素はなくしたくない。20年そこは一度もぶれないでやって来た。いつからかウェストコーストスタイルと呼ばれることが増えた。オールドスクールなシカゴ、そしてスウィンギーな要素。それはすなわちジョージ・スミス以降の西海岸のブルースのことだ。(白人プレイヤーの中には他の地域でも同じような音楽を志向した人はいる。マジック・ディックがJ.ガイルズと組んだブルースタイムなんてまさにそうだったし、今ならデニス・グルエンリングも近い)本場の西海岸の有名どころに僕らのCDが気に入られていると聞けば浮かれる気分もないではない。でもどのように思う人がいても、僕らのライブに足を運んで、またはCDを聴いて喜んでもらえたら別に何と言われてもかまわないのだ。若い頃はそれなりにつっぱっていて日本式ブルースの「伝統」と看做されているラインに連なることはすまい、などと思ってやって来たが、今ではそんな事もどうでも良くなって来ている。明らかに別なものを聞かされて「ふむふむブルースを感じる」などと言っているやつを見ると本当か?と思うが、ほとんどのブルースミュージシャンはそれぞれの形でブルースに向き合い、心酔し、日本人がブルースをやる意味についてもちゃんと考えている。考え方が違うから辿り着く形も違うだけだ。
どうでも良い話だが、長堀橋のお店の周辺はいわゆる大人の歓楽街で、飯を食う場所が全然なかった。うどんに辿り着くのに息が切れるくらい歩いた。
出演の皆さん、企画の前川さん、お疲れ様でした。ドアーズインヘブン、暖かく騒いでくださったお客様ありがとうございました。

by nogioh | 2015-02-28 23:27


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