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大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2015年 08月 19日

JOURNAL

時々遠方からレッスンやライブに来てくれる若いハーピストがいる。その人の弟は京都に住んでいて、一度兄のレッスンに同行してうちに来たことがある。いつか飯に誘って下さい、と言われていたこともあり、先日その弟くんと夕飯に行った。彼は全く飲まないので、本当に飯を食っただけだが、そこで本好きな彼と色んな作家の話をした。面白かった。別な日には(ちょっと前にこの日記にも書いたが)レッスン後、こちらは造詣の深さも年季も僕の大先輩の女性の生徒さんと文学談義をした。

そうした出来事はすぐに日常に影響する。それ以前から、結局は紙の本に戻って行く、という世界的な流れを感じていた、という事もあって、僕は近頃また文学について考えることの多い日々を過ごしている。目が悪くなっているので読書が億劫になり暫く遠ざかっていたが、本もよく読んでいる。

僕の読書はものすごく偏りがあり、同じ本、同じ作家のものばかり、何度も何度も繰り返して読む。長く生きていると、それでも愛着のある作家の数は増え、その時々の生活背景そのものに命じられるような気分で、読む本の流れも変わってゆく。映画も音楽も、僕の場合似たような感じだ。これからもずっとそうなのだろうと思う。今はまた小川国夫に戻っている。他の作家の文章だとどうもしっくり来ない、そういう毎日を生きているという事だろう。この数日は「逸民」を読んでいる。「悠蔵の残したもの」「試みの岸」「悲しみの港」と読み継いでいく予定だ。

by nogioh | 2015-08-19 23:14


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