大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2015年 12月 17日

JOURNAL

あまり寒くなくなった師走の街中を歩き、さしたる目的もなく、丸善に寄ってみた。BALビルの地下、かつてバージンレコードがあった場所だ。「みすず書房」の特設コーナーが設けられている。創立何十年目かの記念企画のようだ。懐かしい思いで、棚に並んだ本の背表紙を眺めた。・・・みすず書房とか法政大学出版局とか、そういう出版社のやや硬めの本をやたらと愛好していた時期が僕にはある。年の瀬になると1人夜行バスに乗ってよく東京に行っていた頃だ。時には友人と会ってそのまま家に泊めてもらったりもしたが、基本的には1人で過ごしていた。神保町の古書店街を歩き、本を漁り(小川国夫とか、佐々木マキの昔の漫画とか、上に挙げた出版社の学術書もよく探した)、幾つかのレコード屋を巡り、後楽園ホールに行ってプロレスやボクシングを見た。歩き疲れて棒のようになった足を引きずって、立ち食い蕎麦とかアンパンとか、いい加減な飯を食ってからカプセルホテルで泥のように眠る。あの頃、今よりずっと冬は寒かった。吐く息はあくまで白く、空気は澄んで、日中も耳が痛いくらい冷たかった。

時は流れ、東京に行く機会は当時より増えたが、昔のような旅の仕方はほとんどしなくなってしまった。すっかり生暖かくなったとは言え、冬になると昔のように目的があるようなないような、少なくとも仕事ではない形でまた東京の街を彷徨いたいなと思う。

当事大好きだったバンド。Howlin' Wilf & The Vee Jays。凄い名前でしょう。イギリスのバンドで、モロ好みのブルースだった。僕の狭い交友範囲の中ではちょっと盛り上がったものだ。ウィルフは現在ジェームス・ハンターと名を変え、ぐっとオールド・ソウル寄りのサウンドになって結構な売れっ子になった。ヴァン・モリスンのOAを務めた事がブレークの契機になったようである。サム・クックばりの渋い喉は一度聴いたら忘れられませんよ。

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by nogioh | 2015-12-17 23:48 | Comments(0)


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