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大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2007年 01月 26日

JOURNAL

機種変というのをした。夜なのに(夜だからか)混雑していて随分待たせれ、係の女の子に話して外に出て、幾つか用事を澄ませて戻ってもまだ僕の順番ではなかった。帰宅して着信音を売るサイトを色々見ていたら、ブルースやジャズばっかり売ってるサイトがあって、高値に閉口しながらも買ってしまう。ジョージ・スミスには吃驚。早速いくつかの電話を試験がてらにかけ、桐山襲「パルチザン伝説」をぱらぱら読み返す。発禁とか、脅迫とか、発表当時のスキャンダラスな背景は後から知ったし、聞けばさもありなん、と思える節もあるが、「風のクロニクル」や「スターバト・マーテル」と同じくこれは、一つの時代の弔いの歌であり、全ての弔いが畢竟そうであるように、これらの作品は紛れもないファンタジーなのだ。大江や、ラテンアメリカの作家達の強い影響を感じさせつつも、独特の「作り上げる」スタイルの音楽的文体は魅力的。思想的背景など何も考えず、夭折が惜しまれる作家だと思う。先日N君に借りた、ローエル・フルソン「San Francisco Blues」はレコードの針音がうるさいが、素晴らしい内容で、とにかく雄弁なサウンドが堪らない。
 もう一つ。電話屋の有線で、浜田省吾がカバーする吉田拓郎の「イメージの詩」が流れていて聞き入った。『傷つけ合うのがこわかった昔は遠い過去の事/人には人を傷つける力があったんだろう』高校の時、この歌を聴いて歌詞カードを握る手が汗ばむくらいどきどきした。後でディランを知っても(僕らは全部逆行だ)、この歌と、友部正人「一本道」はずっとフェイバリットだった。 

by nogioh | 2007-01-26 00:33


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