人気ブログランキング | 話題のタグを見る

大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

nogioh.exblog.jp
ブログトップ
2007年 02月 09日

JOURNAL

ついこの間、レッスンに来たばかりの生徒氏が友人の顔をしてやってきた。家族が連休で出かけたので羽を伸ばす、といったところか。どうにも鬱屈してしんどかったので、有り難い訪問だった。今日の場合は酒も飲まず、テレビも点けっぱなしで、音楽の話ばかりしていた。つい先日、ドラマーの北川氏にもらった、去年のライブのCDーRも聴いた。ゲストで入ってくれた加藤さん、やっぱりナチュラルサザンハープ、とでも呼びたい良い音してます。ミッチ・カシュマー「Wake Up & Worry」借りる。下品な言葉と思いつつ使うのですが、「おいしい数学的」フレーズネタ満載。ウィリアム・クラークの正統的な継承者といえるでしょう。滑らかでふんわりした音色が一本調子で、やや飽きるが、高音のヴィブラートの掛け方など、意外と誰も思いつかなかったような方法で、ははあん、なんて感心する。きらびやかなるワンパターン、ザ・西海岸サウンドことジュニア・ワトソンも安定した、まさに円熟の職人ぶり。小林信彦「定年なし、打つ手なし」(朝日新聞社)は、写真家、アラーキーの指摘を受けて、改めて痛切に「ポップアーティスト」であることを自認した作家の寂しさ、憤り、そして誇りが遍満するコラム集。「川のそばで起こること」が、何とも不思議な懐かしさと心細さを味わえる、ショートショートとしても一級品の佳篇。落語「鯉舟」も読みました。

by nogioh | 2007-02-09 03:04


<< JOURNAL      JOURNAL >>