大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2006年 07月 29日 ( 1 )


2006年 07月 29日

JOURNAL

池袋だるまや店主ハギー氏と梅田で会う。レコードのセールイベントでやってきたのだ。串カツなど食べながら話す。イギリスの白人ソウルシンガー、JAMES HUNTERが、今乗りに乗っていて、アレサ・フランクリンらとツアー中である情報を嬉しく聞いた。その昔、Howlin' Wilfを名乗ってVeeJays(!)というバンドを従え、シャープなブルース(シャープではあるけどサウンド的には、広い意味で南部的アプローチだった。つまり、スリム・ハ-ポや、スヌークス・イーグリンの味わいをエルヴィスの匂いも少しする性急なビートで表現しつつ、ヴォーカルはレイ・チャールズという感じ)をやっていた頃からのファンである僕は心から良かったなと思った。有り余る実力に見合う評価を受けぬ不遇の時代がやっと報われたのだ。ハギ-氏と友達になったきっかけもこのミュージシャンだった。夏風邪気味のハギー氏は仕事に戻り、保坂和志の「残響」を買って帰る。新聞連載と、文芸誌の連載を拾い読みして、方法意識の塊のような文章なのにとても読みやすいという印象を持っていた。併録「コーリング」を読んだ。十年以上前の作だが、一杯人が出てきて、それぞれ色んな事を考えたり、行動したりするが、主人公と呼べる人物はおらず、つまり人物を動かすことで、ある1日を有機的に描き切る、という小説。それで、他の誰でもないゆえに私は私、みたいな哲学的な思考もふわふわと全編を漂っている。更に何となく切ないトーンがある。新しいな、と今更思いました。
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by nogioh | 2006-07-29 01:10 | Comments(0)