大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2006年 08月 31日

JOURNAL

コオロギの音が夜道の方々から聞こえて、やや冷たい風も時々吹く。しかしこんな程度で秋の気配なんて呼びたくない。相変わらず僕は汗だくで、苦しい息を吐いて歩いている。だいぶ未来のオリンピックの招致が話題になっていて、結局日本は東京でアピールしてゆくらしい。オリンピックなど日本でやる必要ないのに。働いて、休んで、平常の生活を守りたい多くの人にとって、あんなもの迷惑以外の何でもないのではないか。ずっとアメリカでやればいいのである。
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by nogioh | 2006-08-31 11:49 | Comments(0)
2006年 08月 30日

JOURNAL

テレビが壊れ、泣く思いで安いのを買い直した。休みの今日、主婦向けの夕刻の番組を何となく眺めていたら、物腰が何となく右翼っぽいおっさんが、天皇は京都御所に再び住めば良いのにと云っていた。実現しないだろうが悪くないアイデアだと思った。経済ひとつ取ってみてもそれくらいの外的な力抜きには関西はもう、まずいでしょう。金融屋と土建屋と議員のパラダイスとしての地方はどんどん滅ぼして再構築せねばならない。
 夜、用事があってテンホールズに顔を出した。HOT DISCの土山さんがビールを飲んでらして、隣りに座って音楽の話をする。サニーボーイⅠとⅡ、どっちが好き?という話題になり、マスター共々盛り上がる。ブルースを志向するハーモニカ奏者にとって、一番巨大なニ派閥だ。その場では曖昧になってしまったが、個人的思い入れはⅡで、総合的影響力はⅠ、が僕の答えだろうか。この二人と、ビッグ・ウォルター、そして白人だがポ-ル・バタフィールド。現存のブルースハーモニカ奏者は十穴ハーモニカにおいては、この四人のいずれかの、そして、多くの場合折衷型のフォロアーである。乱暴な結論付けだが間違いないと思う。その後、黒人ブルースマンベスト10という、青春的話題になったが、これもその場では絞りきれなかった。今、この瞬間のラインナップ。マディ、ジョン・リー、Tボーン、リトル・ウォルター、サニーボーイⅡ、エディ・テイラー、ロバート・ナイトホーク、エルモア、ジミ-・リード、最後は迷いに迷ってビッグ・ウォルター。ロックウッド、ウルフ、ライトニン、サニーボーイⅠ、コットンなどは、いつ入れ替わってもおかしくないところにランクイン。結局(同じ曲ばっかり繰り返し、という場合も含めて)聴いた回数が決め手になる。
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by nogioh | 2006-08-30 05:30 | Comments(2)
2006年 08月 29日

JOURNAL

友人に借りたままだった(貸したままも併せて、多いなあ)ロイ・オ-ビソンの87年ロスでのライブDVDをやっと観る。ロイにはそれほどの思い入れはないが、バックに集結した、コステロや、スプリングスティーン、トム・ウェイツには、若い頃うんと世話になっている。スプリングスティーンがギターがとても巧かったり、コステロが、ジミ-・リードスタイルの「CANDYMAN」でハーモニカを吹いていたり(これは巧くない)面白い映像だった。常住そばにあるブルースとは違い、どちらかというとヒルビリーの匂いの濃いこうしたロックを久し振りに聞くと、二十数年時間が逆流して、紡木たくの名作「瞬きもせず」みたいな気分になるが、同時に、改めて「異国の音楽」を強く意識してしまい、遠い島国の東洋人である身を痛感する。ブルースから離れて十年も経てば、ブルースもまた、このような寂しい追認を呼ぶのだろうか?
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by nogioh | 2006-08-29 06:25 | Comments(0)
2006年 08月 28日

JOURNAL

昨夜に続き、葬儀に出る。女性も男性も、みんなが泣いていた。周りの人間をとても大切にされていた藤井さんの生き方や人格が改めてずっしりと理解できた。「来年あたり(今年のことです)、マニアックなブルースやソウルばかり一緒に選曲して大野木君とライブを是非やりたい」と、藤井さんは入院前も、その後も何度も云って下さった。実現はしなかったが、そのライブのヴィジョンも含め、藤井さんとのとてもいい思い出の一つだ。
 藤井さん、本当にお世話になり、ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。心からご冥福をお祈り申し上げます。
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by nogioh | 2006-08-28 02:05 | Comments(0)
2006年 08月 27日

JOURNAL

 藤井さんのお通夜に出かける。見知った人達との久し振りの対面としては、最も辛い状況だろう。藤井さんの顔も見た。お別れなのだと実感すると同時に、それとは全く逆の、ずんずん実感が遠のくような感覚があってそれが辛かった。おそらく僕は変な顔のまま、色んな人に挨拶をした。沢山の人が、藤井さんの若すぎる死を悼み泣いていた。ハーモニカ奏者の森さんに山科まで車で送ってもらう。山科駅でヴォーカリストの小林さん夫妻と会った。仕事を終え、今から斎場に向かうとのことだった。
 
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by nogioh | 2006-08-27 00:10 | Comments(3)
2006年 08月 26日

JOURNAL

朝からレッスン。色々新しい展開がありそうで調子の良さそうな生徒氏と、僕も何となくいい機嫌で練習する。その後、チャーリー藤井さんのHPを覗いて、息を呑んだ。BBSに、藤井さんの訃報が記されていた。
 この日が来てしまった、という思いだった。連絡網も覚束ず、情報も混乱する中、音楽関係者に限っても、実に沢山の人が、藤井さんの死を悼み、衝撃を受け、混乱していた。
 かなり前からお互いに存在は知っていたようだが、本当に親しくなってからは、それほど長い年月は経っていない。それでも力づけられた思い出を記すときりがない。僕は常に藤井さんには励まされてきた。入院されてからも、最後にお会いしたつい先日まで。
 夜、土砂降りの中植村さんが来て下さった。日曜日のライブの打ち合わせ。植村さんとも、藤井さんを介して知り合ったので、当然気勢は上がらぬながら、セットリストは決めて方向性は明確になった。
 
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by nogioh | 2006-08-26 01:50 | Comments(0)
2006年 08月 21日

JOURNAL

昨日のライブ会場で、K君から密やかに手渡された紙袋には、貸していた本数冊と、彼ご推奨の二冊が入っていた。その片方、吾妻ひでお「失踪日記」(イーストプレス)を一気読みする。漫画だが内容的に極めて濃いので、ギャグの読み落としを危惧して三回も読んだ。この面白さ、この懐かしさを何と例えたらいいだろう。作者曰く「最も悲惨で笑えない部分には触れず」「リアリズムを排除した」手法で描かれた私小説ならぬ私漫画は、笑いのめすことで人生を全肯定する力強い意志に溢れている。自らの失踪体験を描く「夜を歩く」「街を歩く」、アル中による入院治療の日々を綴る「アル中日記」の三部からなる本書の、全編に通底するのは、自己も他者も徹底的に戯画化(とにかく絵がいい)する冷静な目線だ。この目線こそがユーモアと呼ばれるものであり、二十数年前のSFブームに痺れた人達の合い言葉「センスオブワンダー」に他ならない。そう、昔むかしから変わらず今も、吾妻ひでおはギャグとSFの真髄を知る貴重な作家なのだった。失踪中、手配師に請われるまま配管工の仕事を始め、次第に仕事が面白くなって行くあたりの描写は、作業内容などがとても具体的に描かれているがゆえに一層人生への哀歓に満ちて、爆笑しながらも感動する。よく売れているらしいが、良いことだと思う。K君、こりゃあいいわ。
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by nogioh | 2006-08-21 00:43 | Comments(0)
2006年 08月 20日

JOURNAL

テンホールズキッチンにてライブ。バンドとしてはちと久し振り。禍禍しい程の暑さに根を上げて、スーツでの演奏を諦める。毎度の事ながら反省は沢山残る。だから次があると思うしかない。セッションに参加して「Mean Old World」を吹いてくれた先輩ハーモニカ奏者が、曲紹介でおもむろに靖国問題の批判をしたのには笑った。ブルースを身近に引き寄せて感情移入する見本のようでもある。他にもセッション参加してくださった人、お客さん、ありがとうございました。個人的にうまくいったと感じたのは三島さんが歌う「BAD BOY」のバッキングハーモニカでした。
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by nogioh | 2006-08-20 03:15 | Comments(2)
2006年 08月 18日

JOURNAL

朝と、午後、二人のレッスン。何かと悩み多き我が世代の人と、海で焦げたような色になって現れた少年の面影を残す若者。若者も勿論、様々な懊悩を抱える身には違いなかろう。軽薄な匂いのない理知的な人なので、それは一層よくわかる。しかし、全力疾走をものともせぬエネルギーの圧倒的な豊穣にはやはり目を見張る。
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by nogioh | 2006-08-18 03:08 | Comments(0)
2006年 08月 17日

JOURNAL

一日遅い墓参り。懐かしさが塊になってこみ上げそうな町並みを歩きつつ、そうはならなかったのは、やはり暑さのせいだった。日焼けで火傷になるのを畏れて長袖を着ていたが、ナイロン袋を被ったような心地だった。それでも墓地に着くと不思議と心が静まり返る。墓石に水をかけてもかけてもすぐに乾いてしまう。むにゃむにゃと、これも水のような言語以前の、言葉を呟いて、来た道を引き返した。
 Wetty氏がどっさりMDを送ってくれた。僕が興味を持ちつつも買いはせぬだろうと彼が踏んだハーモニカ音源の山。「吹きなさい」ということだ。これは大変な宿題だ。どうもありがとう。
 夜、レッスン。今日の生徒氏もよく頑張った。質問をまとめて用意してきたのはいい作戦で、本人もストレス発散になったと喜んでくれていた。彼が貸してくれたスウェーデン産のブルースハーピストのコンピレーションは濃密なブルースへの衝動に満ちた傑作。中でもお薦めのKnockout Gregの「Steady」が確かに素晴らしい。文句ないだろうという気概が漲っている。
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by nogioh | 2006-08-17 02:51 | Comments(1)