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2007年 11月 30日

JOURNAL

夜、友人に会う。小一時間ばかり話をした。大学が近いという以外、潰れない理由の見当たらないファミリーレストランでコーヒーを飲んだ。ニック・ロウの新譜を聴かせてもらったが、傑作だと思った。ずっと続けてきた弾き語りライブにおいて学んだものなのだろう、あらゆる夾雑物を殺ぎ落としたような近年のアルバムの中では一番だと思う。長いキャリアの中で初めて全面的にフィーチュアされたホーンセクションはソウルマニアの彼の曲にぴったりだ。これは買わないと。アルバムタイトルは「At My Age」。コステロのバンドの一員として初来日した時、東京の太田区民会館で一夜だけ、ニックはソロ・ライブをやった。たくさん色んなライブを観たが、観客の拍手の大きさ、と言うか質のようなものに関して、あれを越えるものは未だにない気がしている。もう二十年前だ。当時のニックの年齢を僕は超えたのではないか?おそろしいことである。
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by nogioh | 2007-11-30 23:57 | Comments(2)
2007年 11月 29日

JOURNAL

前回の故障後のメンテナンスのため病院に行った。季節が変わるくらいに感じられる長い待ち時間、空調が暑くてたまらないソファで川上弘美を読む。雑誌に載ったのをいくつか読んでいて、書き方の軽いとても知的な作家、という印象を持っていた。大ベストセラー(らしい。そんなことも知らない程度の読者です)「センセイの鞄」と「裏・センセイの鞄」ともいうべき絵物語「パレード」。みせかけの秩序、系統に安住する日常の思考が「ユーモア」によって破壊されてゆく感覚は、明らかにポストモダンの思想の流れに通じるものだ。文庫本の解説は両方とも哲学者が書いているのもうなずける。解説も名文。「パレード」の色と匂いと音は、身に覚えがある。「天狗」にあたるものはなんだったろう、と思って色々考えたが、朽ちかけた僕の心は明確に記憶を特定できない。夜、めざましい進歩を見せる生徒さん(こういうことを書くと嫌がる気もします。そういう人は案外いるので)レッスン。
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by nogioh | 2007-11-29 11:38 | Comments(0)
2007年 11月 28日

JOURNAL

ちょっとした友人への贈答品を買物して、外で夕飯。大江健三郎「臈たしアナベル・リイ総毛立ちつ身まかりつ」読んでいる。これも含めて八十年代以降の作品を難解、晦渋、読みにくいとする人がたくさんいてびっくりする。初期の仕事のほうがずっと読みにくいしとっつきにくい。自作も含め、様々なテキストからの引用が増え、一つ一つ原典に当たらねばならないから嫌、ということだろうか。本を読むというのは元々そういうことです。そういう作業全体をエンタメと思えなければ本など読めないし、じゃあいいや、と居直った時点で国は滅びます。
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by nogioh | 2007-11-28 11:23 | Comments(0)
2007年 11月 27日

JOURNAL

夜、街中をほっつき歩いていたら、小学校時代の担任とすれ違った。あっと思い、追いかけて声をかけたら随分驚かれた。会わなくなって20年以上は経つだろう。昨日、小学校自分からの友人に会い、その後友人とつげ義春に関する話をした後なので、今夜の偶会は凄い。共時性は存在する、と改めて思った。つげ義春の存在をこの世で最初に僕に教えたのはその先生なのだ。中学を出るくらいまでは時々、家にも遊びに行くような間柄だったので、そこで「ガロ」に載った当時の「ねじ式」を見せてもらい、衝撃は受けつつも中学生の僕には気色の悪い漫画、という印象が強く、漫画が文学に並んだ、と当時絶賛された観念性はちっとも理解できなかった。高校を出て改めて読む機会があり、今度は本当にひっくり返るくらいのショックを受けたのだった。その本質的な「前衛性」の片鱗に漸く触れることが出来たのだろうか。先生とは喫茶店に行って小1時間話した。昨日に続いて時間を飛び越える感覚があった。メディアには懐疑的であれ、とか、とにかく一杯本を読め、とか、教えてもらった。
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by nogioh | 2007-11-27 23:52 | Comments(0)
2007年 11月 26日

JOURNAL

夜、友人と飯。今も連絡を取り合う中では最も古い付き合いとなる一人だ。小学校の頃が、そんなに遠くない過去に感じられるような会話。和やかな時間だった。帰って、ぜひライブをやって欲しい人(生徒さんの一人ですが、時々話を聞いてもらう)と長電話。京都の有名な喫茶店「ほんやら洞」が会話に出たので、つげ義春「ほんやら洞のべんさん」を読み返す。「お前さまはべらべらとよくしゃべるね」というべんさんの台詞はさっきまでの電話の僕に向けられているようだった。
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by nogioh | 2007-11-26 01:11 | Comments(0)
2007年 11月 25日

JOURNAL

昨日のライブ、とても良かったので良い気分を持ち越して休息の日。慰安。ヴァージニア・ウルフというのは、昔から何となく、その本が遠からず近からず、という距離にある作家。文学理論の書物に影響されてファークナーやジョイスと一緒に勉強をする気で買っていた時期があったのだ。という訳で、「めぐり合う時間たち」を観る。二コール・キッドマンがそっくりの特殊メイクでウルフ役をやった映画。抑制の効いた、もしくは省略が過剰な、端折られたところがポイントなのね、という映画。特典である、3人の主演女優による解説が役に立った。気の強そうなジュリアン・ムーアが美しい。夜、風呂に行く。
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by nogioh | 2007-11-25 00:55 | Comments(0)
2007年 11月 24日

JOURNAL

昼間レッスン。仕事に行かねばならないということで、いつになく綺麗な服を着て慌しく現れ慌しく去って行った。だが、なかなか充実した内容だったと思う。テンホールズキッチンにて、WABI氏ライブを観に行く。久々の対面で嬉しかった。僕のハーモニカにはないねちっこさと、特有のうねり方をするフレージングはますます磨きがかかり、素晴らしい演奏だった。ヴォーカルも良い。音やフレーズの組み立て方は違うが、同じ根っこを持つスタイルの人で、聴いていて何とも言えない嬉しさがある。何曲か吹かせてもらい、気持ち良いセッティングだったのでかなりノッてやれた。僕の生徒さんもちらほら来ていて、そのうちの一人に帰りは送ってもらった。有り難うございました。WABIさんのマイクはとにかくフィードバックしにくくて大きな音がします。
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by nogioh | 2007-11-24 00:37 | Comments(2)
2007年 11月 24日

JOURNAL

祭日。昼間レッスン。ジミヘンの曲にハーモニカを入れることは可能か?可能だとして、それは必要か?などと考えながらもソロを作って練習。夜、CDを返しにN君が来て、ギターを弾きながら話しこんで、気付けば3時だった。ほんとにびっくりした。BSMFレコードからこの度国内盤が出るファントム・ブルース・バンドの「FOOTPRINTS」はとても良い。ライナーを書いたのだが、そんなことはさておいて、多くの人に聴いて欲しいと思えるアルバムです。
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by nogioh | 2007-11-24 00:31 | Comments(0)
2007年 11月 22日

JOURNAL

この程度のことなら、そんなに時間はかからないと思っていたのはとんでもない自惚れで、九時くらいまで終わらず、へとへとになって生徒氏のところに行き、そのままレッスン。ジャンプブルースのカヴァーにハーモニカのソロを付けたい、という要望があった。僕の好む作業なので燃える。あっという間に時間が経った。帰宅するともう燃料は残っておらず、失神するように寝た。
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by nogioh | 2007-11-22 00:25 | Comments(0)
2007年 11月 21日

JOURNAL

宵の小雨が去ると、一気に冷えた。僕にとっては懐かしい古着屋さんにまったく予期せぬ方向付けで用ができて立ち寄った。僕はあまり古着を着ないが、かつてハーモニカ奏者の知り合いが働いていたのだ。遠い昔、そのハーピストと、ゴマさんと三人でラグでライブをした。当時話題だったハープアタック的な企画だった記憶がある。八木のぶお、妹尾隆一郎、続木力の三氏による、より本式にハープアタックをパロった(違う。当て込んだ?悪い言葉しか出てこないぞ、とても良い演奏だったのに。「企画」を評価する語彙に乏しい私。音楽の「企画」にもはやオリジナリティはありえないという諦念があるからでしょう)ライブもラグで観た。シュアー545SDを見たのはその時が初めてだった。用を終えてそのまま外で飯を食い、久しぶりにゴマさんの顔を見に行った。帰ってからまだやることがあったから早々に去らねばならなかった。帰り際、何だか魅力的なブルースのDVD(パイレーツ盤?)のパッケージをゴマさんが嬉しそうな顔で見せるので座り直しそうになったが、堪えて退散。また後日見せてもらいます。若い友人に借りた井上光晴を読んでいる。いくつも読んでいるが、一括りにされた一連の作家の中では一番怖そうな印象の人。フォークナーって、とてつもない影響力だったのだ、と思い知らされる。とても面白い。
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by nogioh | 2007-11-21 12:39 | Comments(0)