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2008年 03月 31日

JOURNAL

朝、昼、夕と風邪薬のような間隔で三人レッスン。1・遠方からの人で、ギターにも熱心。いつもギター、ハーモニカ持参で大荷物でやってくる。ギターなど全く専門外なので申し訳ない気分で、知ってることだけを伝える。2・ロック世代の大先輩。グランドファンクレイルロードの曲にサードポジションでハーモニカを付けてみたりする。3・若手で、スポンジのように吸収の早い人。家でも集中して練習する時間をきちんと確保しているのだろう。毎回やる反復練習も、来るたびに成長が見える。
映画「フリーダム・ライターズ」を観る。15、6年前、暴動があった時代のロスの高校生と先生の話。実話の映画化で、僕の好きなヒラリー・スワンクが、製作総指揮と主演を兼ねてとても張り切っている。尺の関係か展開が急すぎて「うそおっ!」と声を上げた部分があったが、大部分は感動的で良い映画。ブッシュはこれ観て反省するといいだろう。
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by nogioh | 2008-03-31 23:20 | Comments(2)
2008年 03月 29日

JOURNAL

ウェッティと加藤さんのライブが伏見であったが行けなかった。行けない事情があったが、行けば色々面白かっただろう。
芸術の評価というものには人それぞれに基準がある。という話を今さらしてみたい。
リトル・ウォルターをお洒落と捉える向きがあるらしいと、最近知ってびっくりしたのだが、彼は革新者で天才だが、生ハーモニカ時代から後期のR&B路線に至るまで一貫してダウンホームな吹き手だ。そのダウンホームぶりは、フレーズなどのディテールは全然違うが同時代者では唯一テクニック的に拮抗するライス・ミラーと互角である。今言ったように僕は技術面においてはこの二人、そこにサニーボーイⅠ、ノア・ルイスや戦前派(?)の幾人かのプレイヤーを加えてブルースハーモニカの極みだと思っていて、それ以外の(CDで聴ける。つまり音源を残している)沢山のミュージシャンについては技術レベルは彼らとはっきり差があると感じている。クロマチックを吹くジョージ・スミスや、ウォルター・ホートン、ジェームス・コットンも無論凄いプレイヤーだし、ジミー・リード、そこから南部に飛んだ種子が実ったスリム・ハ-ポや、レイジー・レスター、ウィスパリング・スミス、ぐっとリトル・ウォルター的なジェリー・マッケンやアーサー・ウィリアムス、やや若いジョニー・ダイアーからも僕は多くのハーモニカ演奏の技術を学んだ。サミー・マイアーズもスヌーキー・プライアーも一時期確実にはまり、手に入る曲は全部コピーした(もうだいぶ忘れた)。でも「一番うまい」のは初めに挙げた二人プラス数人の戦前の人です。こういう評価はきっと一人一人違う気がする。実際、まだまだ他にも挙げられる好きな吹き手も含め、今挙げた全ての人はみんな巧いのです。レイジー・レスターとリトル・ウォルターの巧さは位相が違う、という声もあるが僕の中では一緒だ。「魂」などという目に見えないものを引き合いにだすより、それを内包する技術、と捉えたほうが明快だからだ。録音を一番最初に良いなあ、と感動して聴いた時に僕はいわゆる彼らの「ブルース」なるものだけを無自覚に抽出して感じたのかも、と思う。しかしいったん楽器を持って、今こうしてプロでやっている(ただし儲からない。これしか収入がなかった時期もかなりあるが、ほんとに怖かった。よく飯が食えていたと思う)僕はただ彼らから技術を学んでいる。または技術抜きには絶対感じられないブルースなるものに影響されている。WABIさんが僕に(メールだったか)語った言葉「自分が見て聴いたこと」が伝わるようにしか吹かない、という技術。コテツ氏がメールに書いていた言葉「匂い」がクラブに充満するように吹く、それが出来ない時は吹かない。仕事を請けてそれをしくじったら辞めるという気持ちでやるために必要な技術だ。ウェッティが言う「職人」も加藤さんの「日本人は毎日吹くだけですわ」もみんな同じ事を言っている(気がしますが、違いますか)。こういう持論にはいつも多くの反発と、まあまあな数の励ましが返ってくるのだが、どこの熱心な信奉者が涙ながらに何を言ってこようと僕の考えは変わらない。それがプロということだ。僕の考えは正解だ。しかし正解は一つではない。
まあ、ウェッティも加藤さんも、こういうことをいつも色々と感じさせてくれる二人で、彼らが一緒にやるというのは面白いライブだったろうと思う。行けずにすみません。
恵みのように寒い日が続いている。息が白いと、それだけで僕は何ものかに感謝したい気持ちになる。
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by nogioh | 2008-03-29 23:16 | Comments(4)
2008年 03月 28日

JOURNAL

大江健三郎が裁判に勝訴した報告を、昼間生徒氏より受ける。そうでないと困る。右翼の連中が騒ぐのだろうが、表現活動において守られねばならないのは、まあ時と場合によるのかもしれないが、個人の名誉ではない。そして今回の場合、大江は責任の所在を個人として名指ししたわけでもない。なにより、そもそも軍人は個人ではない。
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by nogioh | 2008-03-28 15:13 | Comments(3)
2008年 03月 27日

JOURNAL

夜息を切らせて家に掛け戻りレッスン。最近レッスンのことばかり書いていると言われる。確かにハーモニカ吹き以外が読んで面白いかどうか。ぐずぐずと本を読み、のっそりとCDを聴き、だらだらとハーモニカを練習し、目を閉じたら朝、という疲れた日々なので今ひとつ書くことがない。レッスン以外の話題に触れたときも、この人に読んでくださいと思って書いていることもあるので、気付いたらメール代わりに何か書いてください。
ハーモニカをどれだけ深く咥えるか、演奏中前歯はどこにあるか、などをディスカッション。なかなか面白い。一つではないが、これも正解がありますね。のっそりと、ぐずぐずと米朝師の「上方落語ノート」を読んでいる。学術書ですな、この浩瀚な感じ。
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by nogioh | 2008-03-27 14:59 | Comments(2)
2008年 03月 24日

JOURNAL

CDを持ち込み忘れたまま車を運転する時、しかたなくラジオを点けるが、昼間のFMはほぼJ‐POPばかりで、一部例外を除き、大半はくだらないことこの上ない。パロディという言葉すら意識せぬ盗作がまかり通り、意味が崩れ、日本語が言語ですらなくなってゆく現場中継みたいなものだ。
今は知らないが、昔々AM神戸(今の呼称はラジオ関西)は真昼間に、古い英米のヒット曲(要するにリスナーイメージが年配の洋楽好き、ということだったのでしょうが)ばかりかけていたことを思い出す。カセットも付いていない軽のバンで京都や大阪を走り回っていて、若く未熟で、いつも傷付いてがっかりしてばかりだったが、このラジオに随分救われた。リヴィングストン・テイラーや、ニルソン、キャロル・キング、ロッド・スチュアートはしょっちゅうかかっていた。その頃震災があり、ラジオ局も被害を受けた。「私も今日で✕日髪を洗えていません。一緒に頑張りましょう」若い女性アナウンサーがそんなことを言っていた。
エディ”ザ・チーフ”クリアウォーターの新譜が届いて、ロックっぽさに今頃また磨きがかかっていて驚いた。ロニー・ブルックス(親父のほうです)も完全なロッカー調の参加。今の日常に必ずしも必要な音ではなくなっているが、キャリア中群を抜く完成度だと思う。
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by nogioh | 2008-03-24 13:13 | Comments(4)
2008年 03月 22日

JOURNAL

朝からレッスン。コピーの話などあれこれ。根を詰めて聴きとるという行為は時間がかかるし、体力的にもしんどいことだ。この前も書いたが、たとえば今はyoutubeなんかがあって、動画が見れるので、コピーするという行為も新しい局面に入ったと感じているが、基本は想像力がものを言う世界だ。タングロックなのかパッカーなのかに始まって、口技だけでは似てない音しか出せなければ、手を使っているなとか、それはもう想像するしかない。正確にフレーズを聴き取るのも大切だが、まずはタイミングを主眼にすえるのが良いと思います。「体得」という言葉が相応しい根気はタイミングのつかみ方に最も要求される。夜、もう一人。初めての人。音楽にはそれなりに詳しいが、ブルースについてはほぼまっさらな人。楽しんでもらうことを基本に長く続けて行ければ、と願う。
 昼間、「背中が痛い。もう歩けない」と呟いて目が覚めたら、変な体勢で絨毯に寝ていた。暖かいに決まっているから外に出る気がせずぼんやりしているうちに気を失ったらしい。
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by nogioh | 2008-03-22 02:09 | Comments(3)
2008年 03月 20日

JOURNAL

祭日。滋賀のスマイルカフェのオープニングパーティに御呼ばれでライブ。強風で電車も動かぬ中、すごい人出でありました。不慣れな土地で、荷物もたまらんくらい多く、PAもセッティングせねばならない事情もあり、お願いしたローディ役を受けてくれたO君と、主催者のSさん、主催者側の一人であるキースさん(久々にピシピシはねるギター、聴きました)、ゲスト参加してくれたゴマちゃん、お店のオーナーさん、僕らの、そしてパーティに集まったお客さん、ありがとうございました。セットリストです。
1ステ wigflpper(K.o greg&The Blueweather)/This little girl of mine(Ray Chales)/So many roads(Otis Rush)/Stuff you gotta watch(muddy Waters)/Living good(Dan penn)/Someday(robert Nighthawk)/Cherry pink and blossom white(Louiguy) 2ステ Boom Boom out goes a light(S.Louis)/Talking blues(オリジナル)/Sonnyboy's Wail(オリジナル)/(You ain't nothing but a )Fine,Fine.Fine(Semien,Soileau)/Humblebug(Mark Hummel)/Don't Start Me Talking(Rice Miller)with 佐藤GOMA春光〔Vo,hca〕、Keith(Gt)/That's alright(Jimmy Rogers)with 佐藤GOMA春光〔Vo,hca〕、Keith(Gt)/The Creeper(James Cotton) アンコールChicago bound(Jimmy Rogers)with 佐藤GOMA春光〔Vo,hca〕、Keith(Gt) 曲順とか曲目とか咄嗟に変わってしまって、メンバーの皆様、ごめんちゃい。
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by nogioh | 2008-03-20 00:39 | Comments(2)
2008年 03月 18日

JOURNAL

夜リハ。少し良い飯を食って備えは万全のつもりだったが、三時間吹いていると背中や首や色んな箇所が痛くなって「もうこのくらいでやめよか」と弱音を吐く。2ステ分、今日だけで覚える曲もあり、しかもゲストもいるので、ゴマさんはこういう風に仕掛けてくるかも、などとシミュレーションまでして神経質ぶりを発揮する。
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by nogioh | 2008-03-18 10:07 | Comments(0)
2008年 03月 16日

JOURNAL

午後一番、古株の生徒氏は、とても重要な基礎反復的なものを原点回帰で、二番目は効果としてのオブリガードの妥当性を、実際的に、三番目はその生徒氏が大好きなミュージシャンのCDをテキストに、コピーの練習。メロディを追う、タイミングを掴む、喉の開き方、手の使い方を繰り返し聴いて確信が持てるまで想像する・・・やることはいっぱいある。シカゴのWさんとのメールのやりとりで、彼もコピーの重要性を説いていた。多角的に聴けないとコピーはできないから、そのゲーム性がしんどくもあり、面白いところでもある、という意味の文面で、まったくその通りで、完全に音は取ったのに全く違う仕上がりになって悩み、検討し直したらリズムの聞き取りが一箇所狂っていた、などということは今もよくある。まさしくパズルっぽい。敬愛する大名人、リック・エストリンも、ヴィンテージハーモニカ奏者のコピーはいくつになっても続けろ、なんて言っていた。
よく働いたのでくたくただが、悪い疲労ではない。最近、可愛くもないのに、可愛げを意識したすね方ばかりする変なやつと日常的に関わっているので気分の悪い疲れが蓄積しているのだ。
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by nogioh | 2008-03-16 23:01 | Comments(8)
2008年 03月 14日

JOURNAL

憂鬱な気持ちで日暮れを迎える。冬の夜は昼の汚れを聖化する力を持つが、春は当日と翌日、二つの狂躁的な光をかろうじて仕切る襖に過ぎない。そして、夏に夜はない。ルイス・マイアーズの極めつけの土色スイングにやや癒されながら、ヴィドゲンシュタインの「反哲学的断章」を読む。断章なので、アフォリズム風の、思想書ではなく、いわゆる覚え書き。音楽に関する一節など電通の腕利きが何人寄ってもかなわない究極のコピーだ。暗い気持ちでメールしていてそのままだったウェッティからものすごい時間に返信が来て、そのあと少し、のつもりが白々明けまで話した。楽しく話したが、内容は嘆きに近いものが多い。ある企画を考えていて、それはマニアの人には楽しんでもらえるかも知れない。その話題の時は気分が高揚して盛り上がった。
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by nogioh | 2008-03-14 20:54 | Comments(1)