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2012年 08月 31日

JOURNAL

夜レッスン。結構練習したから自信があった、という課題フレーズを失敗して(実際にはそれほど悪くもなかったのですが)凹んでおられた。僕は、その昔カセットで四六時中ブルースを聴いていた頃、綺麗なビブラートを聴くと、何か分かった気がして同じテープの空いたところに自分のビブラートを録音しては聴き返して愕然としたものだ。それに類した経験は他にも無数にある。一方長い間自分では出来ていると思い込んでいて、実は全然違っていたということも多く、初心者でない場合、どちらかと言えばそちらを適宜指摘して修正するのがレッスンの主な仕事になる。
パッカーからタングスラップへ奏法を移行するのは大変だと思う。僕はどちらも使うのでどちらの良さも限界も(一応)判った気でいるが、一つに絞る必要はないと思う。奏法に正解はない。でもコピーには正解がある。出来るだけ奏法まで聴き極めてなぞる事が一番身になるし、その後の演奏に深みをもたらすと思います。
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by nogioh | 2012-08-31 23:55 | Comments(0)
2012年 08月 28日

JOURNAL

スタジオでレッスン。お盆が挟まってちょっと間が空いたが静かにさりげなく練習はされてきた様子。習ったことの消化具合が伝わってきて清々しい。かなり以前からたまに繁華街で周囲の視線を集めているのを見かけていた女装の男性が、今日乗ったバスで僕の目の前に立っていた。おっ、久しぶりだな、と思った瞬間握っていた100円玉を落としてしまった。帰宅ラッシュでバスはすし詰め、探しようもなかった。残念。100円ぽっち、と言えどこういう悔しさは意外としぶとく記憶しているものだ。そんな訳でレッスン中も会話が音楽から逸れて衣装倒錯とかそういう方面に行きがちだった。
僕は女装した男性を見かけるとやはり多少の違和感を感じるが、ファッションリーダーなどと呼ばれる人たちの奇抜な格好にはもっと根源的とも言える違和感を覚える。昔から制服は苦手で、制服の学生を見ると憐憫を感じたりざまあみろと思ったりするが、あまり突拍子もない格好の人を見ると「個性的だなあ」などとは一切思わない。まったく理解出来ないのだ。これは世俗というかマジョリティに毒されているということなのか。まあどっちでも良いのですが。
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by nogioh | 2012-08-28 23:32 | Comments(0)
2012年 08月 26日

JOURNAL

もう夏も終わり、とこの時期になると昔は言っていた。微かではあれ夕暮れになると網戸越しに吹く風に次の季節の前触れのようなものを感じられたものだった。今は違う。忌まわしい酷暑がいつまでも続く。生命力を誇示してはしゃぐ若者の汗臭い声と、舌打ちしながらだらしなくベンチに座るサラリーマンの扇子の音が一向に町から消えない。そして時折降っては人の暮らしを根こそぎにしてしまう凶暴な大雨。駄目だ、今日も駄目だった。毎朝起きて僕はそう呟いて、暑さに絶望する。その一日に僕の心に湧くかもしれない希望や喜びは、未生の状態で起きた瞬間に潰れ果てる。夏の僕が冬よりも猫背になるのは屍のように不吉な陽光がべったりと背中に張り付いているからだ。

今日はライブ。都雅都雅にて服田洋一郎氏のサポート。メンバーはギターの多田タカシさん、コーヘイさん、浅野さん、大谷さんと僕。特別ゲストはNACOMIさん。彼女のサポートも僕らがやった。的確に音で、こちらに何を求めているかを伝えてくれる人で充実感がある。スリルと一緒に大きな視野に立ってのバランスも大切にしている知的な人だ。そして服田さん。そのステージにはいつも行き先が判らない混沌とした感覚(ぶっつけ本番的な浅い感覚の話ではない)があって、ロックだなあと思う。ブルースだなあでもこの場合ほぼ同じ意味だが、生々しい塊としてロックだと感じる。僕らはその生々しさを損ねずお客さんに伝えなければならない。
洋楽に情感豊かな日本語を乗せて歌う金兵衛楽団、コーラスの女性二人が復活してゴージャスだった叉焼バンドに続いてたっぷり演奏した。
ミュージシャンのみなさん、お疲れ様でした。お店の方、お客様、ありがとうございました。
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by nogioh | 2012-08-26 23:45 | Comments(0)
2012年 08月 24日

JOURNAL

今夜のレッスンでも色々話した。ポール・オースターもカズオ・イシグロも村上春樹も好きで、何かと本の話で盛り上がる人だが、今日はオースターから、彼の映画「Smoke」「Blue in the face」の話に花が咲いた。そう言えば「Blue…」の方は昨日の生徒氏がかつて教えてくれたのだった。ルー・リードもジャームッシュも僕は好きだが、そうでない人も面白いと思います。今日の方は片岡義男の「ロンサムカウボーイ」がきっと好きだろうと思い言ってみたらご存知なかった(僕よりだいぶ若いですからね)。貸してみたら案の定大変好評だった。こういうのはなかなか嬉しいものだ。小川国夫はどうだろう、ダメかな。肝心のレッスンもちゃんとやりました。ウォルターのインスト2曲目。パッカリング経験が長いのでちょっと苦労されたがスラップのキレも良い。
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by nogioh | 2012-08-24 23:56 | Comments(0)
2012年 08月 23日

JOURNAL

技術的にはまだまだ発展途上の状態で、人前でお金をもらい演奏するということは、ダブルバインドである。お客さんは喜んで囃し立て酒を飲ませてくれる、お金もまあ入るし、一緒にやるミュージシャン(それがハーモニカについてよく判っているとは言い難い人達だとして)は「いいなあ」なんて褒めてくれる。…そうなると伸び代をたくさん残したまま人は落ち着いてしまう恐れがある。または安直な方にぶれてしまう可能性がある。そうやって気分的には相当な充実の内に、プレイヤーとしての成長機能を自ら停止する。終わってしまうのである。それは勿体ないし、そのプレイヤーが愛してやまない筈のハーモニカブルース全体ののレベルをちょっとであっても下げてしまう。今日のレッスンでは一般論として、そして当然ながら僕自身にも向けて、そういうちょっと説教くさい話もした。演奏の方はいつもの通り、ちまちまと生徒氏のコピーに異論をぶつけては修正してもらう、というのを繰り返した。帰りには風呂に行くと言っていた。僕やヴォーカリストのMさんも時々行くところだろう。そこにある露天風呂は照明がとても暗い。多分知り合いがいても気付かないだろう。

そのヴォーカリストMさんことマサさん、静沢真紀ちゃん、有福珍くん、そして僕で、11月3日の土曜日に上七軒の一期一会というカフェでライブをやります。この店のマスターは先日一緒にライブをしたファイブ・リッパーズのガクさんが昔経営していたテンホールズ・キッチンで修業した人で、彼の作る料理はヘンリー・マックロ―氏も食して絶賛した味で、飯を目当てに来てもらっても先ず外れることはない。詳細はまたホームページの方に載せますが、とりあえず、思い出したので。
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by nogioh | 2012-08-23 23:31 | Comments(2)
2012年 08月 22日

JOURNAL

出張レッスン。生徒さんの自家用車でやるパターン。お互いの生活パターンの都合で、いつも僕は早く現場に着いて結構な時間を過ごす。本屋に行ったり飯を食ったりする。今日は一人ではなかったので色々面白い話をしながら飯を食った。家に未読の本が沢山あって整理が追い付かず訳が分からなくなり掛けているから最近本屋に入っても慎重になってなかなか買わなくなった。だが今日はついつい、という感じでホルヘ・フランコ「パラディソ・トラベル」を購入。マルケスがコロンビア文学の今後を担うと評したと言う作家だ。
快適な広い空間で、ギターが積んであればより内容充実すると思うがそこまでぜいたくは言えない。タングスラップにずっと苦労しておられるが、一人でもコツコツやる人らしく段々と確実に進歩している。今日は仕舞い掛けに「おっ」と声が漏れるような切れ味鋭い音が出た。言葉で繰り返しイメージ伝達してきた事を体得した瞬間に立ち会えた訳だ。何回も何回もその感触を頼りに繰り返せばきっとモノにできます。全くの初心者だった当初を思うと驚くべき進化だ。
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by nogioh | 2012-08-22 23:48 | Comments(0)
2012年 08月 21日

JOURNAL

個人レッスンを長いことやっていると、たまのセミナー的な集団レッスンのコツをすっかり忘れたような気になってしまう。ここ数年恒例になっていて、秋の楽しみになっていたある行政機関からの依頼も今年はどうやらないようだ。複数の方を前にまたやりたい。どなたかセミナー的なグループレッスンの話がありましたらご一報ください。
閑話休題。今日もレッスンだった。それぞれレッスンの流れは違うが、今日の方は今までやった曲をとにかくずらっと通しで演奏してゆくパターン。僕はずっと伴奏役で、時々ハーモニカに文句を言ったりする。図らずもギターの練習になるし、ゴッコゴッコやっているとリズムに関して気付かされる事もあったりして役に立っている。曲が増え、最近はライブで披露したりもしているようで、結構受けも良いようだ。乗るとどんどん喋る面白い人。
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by nogioh | 2012-08-21 23:29 | Comments(0)
2012年 08月 19日

JOURNAL

この夏二人目の遠方からの方レッスン。勿論、お二方ともレッスンを主目的にはるばる旅してこられたわけではない。旅行の予定の一つです。それでもやはり非常に嬉しい事だ。今日の方は家族旅行で、今日一日だけ自由時間を貰って、ということだった。昼に駅で待ち合わせて、飯を食った。おっさん同士で行くのに丁度良い、安くて旨いから揚げ丼の店があるのだがあいにく休みだったので、パスタを食いました。僕は未だに頭の中で一旦スパゲティという言葉を浮かべてからパスタに変換している。レッスンして、そのまま車で一緒に山科に向かう。58に着くとメンバーはもうリハを始めていて、もう一つのバンドFive Rippersの面々は休憩モードでリハを見物していた。Five Rippersは元々、テンホールズ・ブルースバンドという名前だった。ハープのガクさんは、かつて「テンホールズキッチン」というハーピストの溜まり場みたいなイタリアンのお店をやっていた人で、僕はこれまでで一番貧乏な時代(この先も含めて、とであって欲しい)に非常にお世話になった。そしてかなりの熟練プレイヤーであるにも関わらず僕の生徒さんになった方でもある。ピアノは大谷さん、ギターは加藤さんの相棒としてすっかり定着した南部君、もう一人のギターは、ジェームス・コットンのファンク時代の曲ばかりやる田原輝男&The Men100パーセントで僕がご一緒しているギタリストでもある。ベースの百練くんは京都のブルース・ソウルシーンでは売れっ子の腕利き、そしてドラムは上述のコットンバンドのバンマス田原輝男その人だ。つまり身内に近いというか、何度も一緒にやっているメンバーばかりだ。簡単にサウンドチェック程度にリハを済ませてメンバーと隣の「天」という店にラーメンを食いに行く。汗だくになって店に戻り、気心が知れたみなさんと談笑。58はマスターもとても良い人。気兼ねなく放談。
Five Rippersはソウルやジャンプの曲もレパートリーに含まれるバンドで、その辺の感覚も僕のバンドに近い。ただしガクさんのソウル、R&Bの知識は僕など足元にも及ばない。「テンホールズ・キッチン」ではソウルのアナログ盤を沢山聴かせてもらった。今日のライブもエディ・フロイド、ワイノニー・ハリス、ジョニー・オーティス、そしてお得意のサニー・ボーイⅡまで幅広い選曲でとても良いライブだった。
うちのセットリスト。
Texas Shuffle(Original)/Back Track~Everybody Needs Somebodyメドレー(Little Walter)/Bigtown Playboy(Eddie Taylor)/Feel so Good(Magic Sam)/No Reoson To Confuse(Original)/She is Going To Ruin Me(T-Bone Walker)/You Can Do(Original)/Real Gone Lover(Dave Barthromew)/Roller Coaster
アンコールは、ガクさん、東京からはるばる観に来てくださったHさんを交えてホートンの「Have a Good Time」をやった。昔から僕らはアンコールをいただくと、派手なインストか、この曲、もしくはサム・マイアーズの「My Love Is Here To Stay」をよくやる。ブレイクありのシャッフルなら「You're So Fine」でも「(You'd Better)Watch Yourself」でも良さそうなものだが、あまりその辺はアンコールでは出て来ない。ちなみに本日の楽器はガクさん持ち込みの年季の入ったブルースJrとJT30(エレメントはshure 99A86)でした。Five Rippers、そしてわがバンドメンバーのみなさん、お疲れ様でした。マスターはじめ58の方々、観に来て下さったお客さま、ありがとうございました。
Hさんを、宿泊先である彼の友人宅まで送る。深夜に家族を乗せて車で発つらしい。信じられない若々しさ。僕は今日も最後の方はしんどくて、夏バテと年齢を痛感した。これはいかんですよ。
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by nogioh | 2012-08-19 23:32 | Comments(0)
2012年 08月 16日

JOURNAL

MHKさんが東京から凱旋し、楽しかった様子を伝えるメールも届いていたのだが、日記も更新されている。例年の小島氏の写真の代わりに貼られているのは一緒にライブをやったギターのA先輩夫人のMちゃんの写真だ。ゲストも沢山おられたようで盛況の様子がよく判る。僕も夏バテしてないで頑張らないとな、と思う。
昼間マッサージに行って、日常活動に大いに差し支える息苦しさを緩和し、夜、食材・日用品などを買いにスーパーに行ったついでに、そこから駅に連なる通路に出てしばらく花火を見ていた。どこで上げているのかもわからないし、花火は小さくしか見えないし、日焼けしてやたらと大声を出す阿呆みたいな若者がうじゃうじゃいて不快で落ち着かない。早々に立ち去った。
昔々、子供の頃は地元の祭りが楽しみで、すぐ近くの土手で打ち上げられる花火を見ながら川べりに並んだ露店をうろうろするのが好きだった。やや長じても続き、高校を出た年の夏もそうして僕は友達とトウモロコシか何かを齧りながら露店の明かりの中を歩いていた。花火が終わり、店も仕舞われ人も疎らになって行き、やがて白々しい感じに暗い夜が周りに戻って来る時刻まで僕らは路上で話し込んでいた。その時突然息が苦しくなった。予期せぬ様々な情動が湧き出て胸が塞がれてしまった。侘しさとか虚脱感と共に、凶暴な怒りもそこには含まれていて僕は「帰る」と言って仲間と別れた。一人になって缶ビールを買い、飲みながら長い時間を掛けてぐるぐると闇の中を歩き回った。次第に苦しさは薄らいでいった。重たい虚脱感は残ったが、どこから来たか判然としない怒りは、結局どこにも向かうことなく霧散した。何で急にそんな事になったのかは20年以上たった今もよく判らない。だがはっきりしている事がある。あの18歳の年から、それまでずっと四季の中で一番好きだった夏が、僕は嫌いになったのです。
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by nogioh | 2012-08-16 23:54 | Comments(0)
2012年 08月 15日

JOURNAL

数少ない恩師と呼べる人と居酒屋にいた。どちらかと言えば汚ない古い店だが、常連客がひっきりなしにやって来て冗談好きな店主夫婦と騒いで帰って行く。年季の入った味の良い店でちょっと食いすぎた。僕は基本的に飲まないからこういう店を自分で見つけ出すことはない。古い話より今の話題、先の話題になるのは先生の感覚・感性によるところが大きい。僕ではない。
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by nogioh | 2012-08-15 23:50 | Comments(0)