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2013年 04月 30日

JOURNAL

レッスンが中止になったので、途中下車で伏見の町をふらつき、ラーメンを食って帰り、ハーモニカをちょっと吹き、「星の旅人たち」という映画を観る。あまり何も考えずに借りたが、良かった。斬新さはないが、映像は美しく、音楽も良いし、ユーモアと哀しみがある。ロードムービー好きの方はぜひ。主演はマーチン・シーン監督は息子(エミリオなんとか。チャーリー・シーンの兄弟ですね)。マーチンは誰かに似ていると思って観ていたが、終盤でクリス・ファーロウだと気付いた。若い人は知ってますかね。ソウルフルなイギリスの白人シンガーです。長い長い旅に出たくなる映画だった。巡礼。この言葉を聞くと僕は久保田早紀の歌を思い出す。「アルファマの娘」という良い歌がありました。
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by nogioh | 2013-04-30 23:50 | Comments(0)
2013年 04月 29日

JOURNAL

暖かい朝、それだけでも憂鬱になるのに、ろくでもない事が起こり何をする気にもなれない。それでも相当な覚悟を決めて身を起こし嫌々用事をこなした。午後はレッスン。繰り返しレパートリーを吹いて成熟して行きたい方なので、僕はずっとギターを弾いている。下手なウォーキングベース、出来損ないのロックウッド風リック、それでも延々弾いていると何らかの高揚とか悦楽があるもので、結構気分が楽になった。迫り来るライブ準備。直近の、ジャズカフェむ~らの相棒、まっちゃんと、どうしてもうまい女性ボーカルにデュオをやって欲しい曲があり、その為だけに依頼して快諾してもらった大島ケイちゃんと軽く電話打ち合わせ。頼んだで。オッケーす。多少の誇張はあれ、まあその程度だ。でもやるとやらないでは随分違う。

東京の若いハーピストからフェイスブックでメッセージが届いた。マニアックなハーモニカ話を振って来たのだ。楽しく返信。
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by nogioh | 2013-04-29 23:54 | Comments(2)
2013年 04月 22日

JOURNAL

夕方の空気は冷えていて気持ち良かった。でもそれは早足で10分も歩けば消し飛んで、じっとりと汗ばむ蒸し暑さに変わるような脆い冷たさで、僕が望む強靭で厳しい寒さでは最早ない。今年の寒さは死んでしまった。
小忙しく日が暮れ、掃除をして洗濯を終えたら夜中だった。日暮れ前に車に乗って聴いていたCDのハーモニカのフレーズを思い出して吹き、テレビを点けたがあまりにくだらないからすぐに消し、頑丈なブーツや革靴の写真がたくさん載った雑誌を眺めて過ごした。片岡義男が寄稿していて、なかなか良い文章で、高校生の時によくこの作家の本を読んでいだ事を思い出した。ロンサムカーボーイなど非常に素晴らしかった。実際に旅に出てアメリカの地を踏むのはそれから20年後だが、僕のアメリカ原体験はヘミングウェイとブローディガン、そして片岡の「ロンサムカーボーイ」だった。ちなみに音楽を通して初めてアメリカを強烈に感じた(気がした)のはCCRとザ・バンドだった。スプリングスティーンの「ネブラスカ」やトム・ウェイツの「クロージング・タイム」も同じ頃に聴いて、そういう気分になった。
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by nogioh | 2013-04-22 23:33 | Comments(0)
2013年 04月 20日

JOURNAL

土曜日、寒い朝だった。結構ゆっくり寝たが疲れは取れない。ばたばたと用を済ませ、夕方からレッスン。仕事で部署換えがあったり、大変な様子で、軽く鬱っぽい状態にあるらしい。レッスンは楽しく過ごして貰いたいと思う。しょーもない事だが何度か大笑いもしたし、何とか元気になって貰えていたら本望だ。それぞれ固有の苦悩に判ったような顔は出来ないが、僕もしんどい事は多いのでシンパシーのようなものはある。うっかり笑い損ねて、仏頂面のまま日が暮れることはしょっちゅうある。一日誰とも口を利かない、ということは僕の場合生活の成り立ちからしてないのだが、誰と何を話したか眠る前には何も覚えていない事もよくある。何も話していないのと同じだと思うし、そういう時は顎関節症が出て口がうまく開けなくなったりもする。ずっと歯を食いしばった後のような感じになるのだ。ザ・バンドの2枚目のアルバム(本当に素晴らしい名盤)のメイキングDVDを、最近ザ・バンドだけが日々の癒しとまで言い切る生徒さんに貸す。貸す前にちょっと観たが、ラスト・ワルツの時から倍以上は太ったであろうリック・ダンコがギターで弾き語る「Unfaithful Servant」にやはりジーンとする。
99年の冬、リックが亡くなったと聞いた夜、僕は本当に寂しくて女友達に電話をした。その人も訃報を知っていてザ・バンドのLPを部屋に並べていた所だ、と言った。今から一枚ずつ聴いて行くの。僕もそうしたかったが、生憎LPを聴けない環境になっていたのでリックの最後のスタジオアルバム「Times Like These」を何度も繰り返し聴いた。その後、リックの77年の最初のソロ作に入っている「Sip The Wine」というバラードを完コピしてレコーディングしようという話になり、誰に聴かせるつもりもない追悼として友人とMTRで録ることになった。歌とバックコーラス、ギターは僕が受け持った。電話で話したと上に書いた女性がピアノを弾き、プロデューサー役はMTRの持ち主である友人だった。彼はベースを弾き、ホーンの音を作り、ドラムの打ち込みのプログラムもやってくれた。彼の自宅、女友達の自宅、スタジオと結構まめに動いて丁寧に音を重ねていった。ダグ・サムとマイケル・デ・ テンプルのツインギターは僕などには到底荷が重すぎたが、必死でコピーした。後にも先にもあれだけ熱中してギターを弾いたことはない。僕はもう32歳だったわけだが、まだ寝食を忘れてこれほどのめり込める事が残っていたのだ、とちょっと驚いたのを覚えている。関係ないが、その翌年、重信房子が逮捕された。まさしく20世紀の終わりに、時間の重みというか、世の無常のようなものを感じた出来事としてそれも印象に残っている。
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by nogioh | 2013-04-20 23:41 | Comments(0)
2013年 04月 19日

JOURNAL

今日のレッスンはマジック・ディック(あの曲です)をじわじわコピーしている方。地力があって理解力も高いベテランなので着実な印象だ。村上春樹の話、映画の話から、昨今の日本の商業音楽シーンの悪口に移行し止まらなくなった。「若い子には言わない方が良いですよ、おっさんだと思われるから」と言われた。おっさんですけどね。ダメと言わず、判らないと言え、という「批評に対する批判」がかつて文学の世界であり、実作者でない限りは、そうあるべきだと僕も思った。僕は音楽をやっている現場の人間なので多少は悪口を言っても良いだろうという気持ちもあるが、いくら僕なんかが否定しても売れるものは売れるので、やはり空しさは残る。これはいただけない、と一昔前に否定的に見ていたバンドや曲が実は結構良かったのかも、と思えてくるくらい今の日本の若い子の音楽は総じて駄目になっている。日本語力の凄まじいまでの低下とそれを居直る姑息なギミックの存在がまずあって、さらにロックを自称するバンドに関しては首をかしげたくなる歌唱法の出鱈目さと、声の脆弱さが音楽のつまらなさに輪をかけてしまっている。これはきっと日本に限った事ではないのだろうという気もする。まあ、もう音楽番組も滅多に見なくなったのでよく知らないし、こういう事はあまり書かないようにしたい。
流れで睡眠時の夢の話にもなった。見る夢は全部悪夢だ、と僕が言うと生徒さんも「自分もです。良い夢なんて見たことがない」と言われた。
他の人はどうなのだろう。電車で居眠りしても怖い夢を見て魘されそうになる僕だが、かつては良い夢も見ていた気もする。悪夢を見る頻度と加齢は関係あるんでしょうか。
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by nogioh | 2013-04-19 23:38 | Comments(0)
2013年 04月 16日

JOURNAL

ジェフ・マルダー&ジム・クエスキンを観に行った。久しぶりにお会いする顔見知りもおられた。ジム・クエスキン・ジャグ・バンドのリユニオンツアーから派生したデュオライブ。ジャグバンドの方は日程調整に戸惑っているうちにソルドアウトになってしまった。OAのパイレーツカヌーは、期待しないで観たが若いのにびっくりするくらいの演奏クオリティで素晴らしかった。ジェフとジムのライブも期待を越える仕上がりで感動した。二人とも70を超えているのによく声も出ていて、ギターもバンジョーもこれぞ手練れの技という感じ。アメリカンルーツミュージックとはこういうものです、というライブだった。お客さん同士のちょっとしたトラブルもあって考えさせられることもあったが、最後の一枚という薄いピンクのTシャツを買って上機嫌で帰る。「ピンクかあ」と悩んでいると売り子をしていた女の子が「きっと似合うと思いますよ」と笑顔で言った。アメリカサイズのLはでかくないかね、と訊くと「丁度良いと思う」と今度は真顔で言われた。僕の運動不足を戒めるお言葉であった。
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by nogioh | 2013-04-16 23:30 | Comments(0)
2013年 04月 14日

JOURNAL

昨日の早朝に地震があった。時間が阪神淡路大震災の時とよく似ていて嫌な感じだったし、携帯の警報の音も怖かった。その地震のせいでJRの在来線が動かなくなってしまい、ひやひやしたが、何とかメンバー全員東京に辿り着き、無事ライブも終えた。経済的にもスケジュール的にも強行軍だったので、のんびりもしていられず僕を除くメンバーは翌朝に帰り、僕も夕方には新幹線に乗っていた。
荻窪ルースターノースサイドは初めてのお店だったが、こじんまりとやりやすいライブハウスだった。店長さんもスタッフさんも親切だったし音も良かった。僕は特に、KOTEZ氏のベースマンが置きっぱなしになっていて、「是非使ってください」というお言葉も頂いていたので遠慮なく使わせて貰いとてもやりやすかった。
セットリストは以下の通り。
1ステージ
Toshiya's Jump(Original)/Computer Nerds(Original)/She's Gonna ruin me(T-Bone Walker)/No reoson to be confused(Original)/Tell all the World About You(Ray Charles)/We gonna rock(Original)/cluck stuck me(Original)/You can do(Original)
2ステージ
KO's shuffle(Original)/Hard cruisin mama(Original)/Walkin' thru the park(Muddy Waters)/Seems like a million years(Willie Nix)/Someday(Robert Nighthawk)/I Don't know(Sonny Boy Williamson)/Tell me mama(Little Walter)/Midnight Creeper(James Cotton)//Real Gone Lover(Dave Barthromew)

アンコールは平松悟氏に参加して貰い楽しくダブルハープをやった。平松君、ありがとうございました!
結成から19年、数えるほどしかやっていない打ち上げ的なものも短い時間だったが敢行した。
来ていただいたお客様、ありがとうございました。滞在中(一日です)何くれとなく世話をしてくれたAくん、感謝感謝です。いつになるか判りませんが、またいつかバンドで東京に行きたいと思います。
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by nogioh | 2013-04-14 23:41 | Comments(0)
2013年 04月 13日

JOURNAL

もう今日になってしまったが、昼に発ち東京に行きます。

大野木一彦BLUESBAND LIVE
~2nd Album 「You Can Do」発売記念~
4/13(土)荻窪ルースターノースサイド  
... OPEN 19:00 START 20:00        
CHARGE 2500円(+オーダー)      
東京都杉並区上萩1-24-21 協立第51ビル   TEL03-5397-5007 

関東圏の方でこの日記を覗きに来て下さっている方がどれほどおられるのか知りませんが、気合い入れて演奏しますので、どうぞよろしくお願いします。
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by nogioh | 2013-04-13 02:24 | Comments(0)
2013年 04月 10日

JOURNAL

レッスン。ハーモニカ歴は長く、ライブ経験も結構あり、タングブロックは気になっていたがやって来なかった方。スラップをかけるタイミングとか苦しげだが、舌を当てて出す単音は結構様になって来た。話も盛り上がる方で楽しいレッスンだった。

レッスンを続けてもらうには楽しさと緊張感をバランス良く味わっていただくしかないと思っているが、ごくまれにどうしてもそれが成立しない人もいる。レッスンに来られてもすぐに消えて行くそういう人は、かなりの確率で、そもそも僕から楽器を学ぼうという気持ちが薄い人達でもある。自分の師匠はXXさんで、XXさんの言う事が一番正しいと思っているが、こいつがどれくらいのものか一度見てみよう。俺の方が知識も技術も、きっと既に上だろうけど。ではなぜお金払ってわざわざ習いに来るのか、と思うが、実際にこういう人がいた。

うまく行く方にも僕以外の方のレッスンも並行して受けておられる人はいて、中には率直に戸惑いを滲ませて「もう一人の先生はこういうやり方が正しいと言いました。大野木さんとは違いますが、どうしたら良いんでしょう」という人もおられる。「コピーは正解が必ずあるわけだから、間違いもあるけど、吹き方に正解はないと思います。選んでください」と僕は大抵言う。一度だけ「それは、もう一人の先生が間違っています」と言ったことがある。その先生と僕はさほどの面識もなく、当然何の恨みもないのだが「ベンドは強く吸って下げる。ブルースハープは強く吸ってこその楽器だ」…これは、申し訳ないが明らかな誤りである。いくら強く吸っても音など曲がらないし、少ない息で「小さいけどよく聞こえる良い音」が出せないと、迫力ある強い音などいつまで経っても出せない。
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by nogioh | 2013-04-10 23:34 | Comments(0)
2013年 04月 08日

JOURNAL

ある生徒さんから、この歌のソロが吹きたい、というメールが来て吉田拓郎を聴いている。「イメージの詩」。僕は思春期に聴いて大きな衝撃を受けた。それから10年以上経って、本屋で立ち読みしていたら有線から今度はこの曲の浜田省吾のカバーが流れて来た。10年の間に僕なりに色んな音楽を聴いて耳も鍛えられていたから、その時は先ず音のクオリティに驚き「ギターが格好良い」と興奮した。後になって調べてみたらワディ・ワクテルだった。ウォーレン・ジボンやランディ・ニューマンのアルバムを僕が連日聴き狂っていた頃、その渋いバッキングワークにいつも感嘆していた名手だ。そんな訳で久々の「イメージの詩」は何かと感慨深く聴きました。フォークの人のハーモニカのコピーを試みることは先ずないので新鮮な作業でもあった。今聴くと、この曲を書いたころの拓郎を遥かに年齢で追い越した僕は、その若々しさについていけない部分もあるが、それでもとても良い歌です。水夫などという言葉を聴くと、ギンズバーグ~ボブ・ディランの流れが当時の日本の若いSSWにいかに大きな影響を及ぼしていたかがよく判るし、少なくとも拓郎が言葉によって、この曲の場合奔流のような饒舌を音楽にすることによって、何かを壊そうとしていたことは明らかだ。友部正人の「新生ひと箱分の一日を指でひねってゴミ箱の中」「ああ中央線よ空を飛んであの子の胸に突き刺され」などもそう。力のある言葉を探し出し、組み合わせ、躍動させ、誰かに提示するという作業、そこに思いを馳せることが、今でも根本的な自己治癒のよすがとして僕の中にあることに気付く。
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by nogioh | 2013-04-08 23:25 | Comments(0)