大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2017年 03月 18日

JOURNAL

リトル・ウォルターの奏法解説の原稿を渡し、載った雑誌が出て半月。それなりの反響はあったようだ。内容についての反発は今のところないが、今後あったとしても、それはそれで一つの反応だ。有り難いと言うか、そうあるべきだと思う。リトル・ウォルターについて、シカゴ・ブルースについての感情を喚起したい。潜在的なリスナーがいればそれを掘り起こしたい。そう思って書いた。原稿にして6枚。全て書ききれる枚数ではない。削るのに苦労したが、ウォルターがどう偉大なのかを技術的な部分に焦点を絞った内容としてはこんなものかと思う。
 「告発のとき」を観た。何度も繰り返し観ている。僕はいつも気に入るとDVDを買って(昔はビデオ)何度も観るのだが、観返した回数としては多い部類に入る。ポール・ハギスの映画では一番好きだ。シビアなテーマで、楽しんで観られる作品ではないし、見るたびに色んなことを考える。結局はそういう映画だけが残れば良いと思う。内容には全く関係ないが、この映画のシャーリーズ・セロンは本当に美しい。「サイダーハウス・ルール」も「あの日、欲望の大地で」も良かったが、このシングルマザーの刑事役の彼女が一番良い。
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by nogioh | 2017-03-18 23:26 | Comments(0)
2017年 03月 15日

JOURNAL

 岡崎京子の漫画「リバーズ・エッジ」が実写映画化される。岡崎はつげ義春と並んで、大人になってから大きな衝撃を受けた漫画家だ。一番好きなのは「チワワちゃん」という短編だが、リバーズ・エッジも実に強烈で、読んだ日の晩は眠れなかったほどだった。読んだのは20数年前だ。当時、それまで体験した事のない規模の精神の危機的状況にあった僕は、そのどん底から何とか這い上がる為に、哲学書を読み漁っていた。60年代以降の新し目の哲学、デリダとか、ドゥルーズとかクリスティバにも惹きつけられていた。チワワちゃんにも、リバーズ・エッジにも、そういうフランスの哲学者たちの難解な本と同じことが書いてあると読んですぐに感じた。大江健三郎、筒井康隆、二人よりひと世代下の高橋源一郎や村上春樹ら小説家もそういう思想潮流に敏感に反応した作品をいくつも書いていたが、読んだ鮮烈さでは岡崎京子の方が上だった。天才だと思った。今の若い人が、映画を観て、さらに原作を読んでどんな感想を持つのか聞いてみたい。
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by nogioh | 2017-03-15 23:42 | Comments(0)