昼間、うろうろ歩き回っていたら、確かに暑いが、九月くらいの冷やっこさの風が吹いていた。これは良い。口元が笑みにゆがむ。このまま冬になればいいのである。
夏が好きだという人が案外回りに多くて、心の底からびっくりしてしまう。痛いような太陽光線がだめな僕は、日焼け止めを塗りたくった上でだが、近頃ではなるべく涼しく過ごそうとTシャツなど軽装でいるが、それでも汗が噴き出す。行き暮れてしまう。どうしろというのだ。昔は真夏でも黒い長袖のカッターシャツを着たりしていた。春になると一斉に半袖ばかりが並ぶスーパーの売り場などにファシズムの匂いを嗅いで、頑固になっていたのだ。匂いは「クールビズ」というあほな言葉の誕生で極まった。…同じことを前にも書いたな。
そんな僕も今では夏は半袖。暑さに体力が追いつかなくなって転向したのである。堕落というほかはないと思う。
トマス・ピンチョンは夏読むと結構はまる。最初期の短編集「スローランナー」を読み返している。
夜レッスン。久しぶりに会う人で、差し入れ的な頂き物をする。ありがとうございます。
なぜか緊張気味に吹いておられたが、ライブが出来そうな話も出てきたようで良かった。