なかなか充実していて楽しい東京だったが、ほとんどのんびりしなかったので、旅気分はなく、とても疲れた。今日は必死に書き仕事をこなした。いつも真面目に書くが、売れて欲しい音盤のライナーは殊更に力が入る。
東京でだるまやハギーさんから聴いて本当に驚いたニュース。
ノートン・バッファローの訃報。10月30日だそうです。一般的にはスティーヴ・ミラー・バンドでの活躍が一番知られているところでしょう。僕はもう少し後、ロイ・ロジャースとのデュオの仕事が、まさしく若い頃にリアルタイムで追いかけたので思い入れが深い。カントリーテイストの濃い個性的なフレーズと、鉄のリズム感を誇った名手で、ブルースのみならず何を吹かせても上手かった。歌も良い人で、一時は憑かれたように聴いたものだ。
盟友ウェッティ・ジョー氏との初遭遇の日、イベントでの共演だったが、楽屋でロイ・ロジャース(ハーモニカはノートン)の「So Much To Say, So Few Words」のソロを交互に吹き合ったのを思い出す。この曲はフィンガーピッキングギタリストじゅんちゃんや、僕のバンドの三島さんとデュオでライブをやる時の僕の持ち歌でもある。
ご冥福をお祈りします。