ソフィー・マルソー来日、とネットニュースにある。僕は実際この人の映画を観たことがない気がするが、思春期に「スクリーン」「ロードショー」などの映画誌を賑わしていた、僕の世代にはなんとも懐かしい女優。写真を見ると今もとても美しい。
レッスン。管楽器をやる上で肺活量や筋力はやはり必要で、極端にマッチョになる必要はないが、息を無駄なく上手に使い、使える筋肉をつけることはやはり不可欠だろう。今日の人はライブもやり出しているが、自信がなかなか持てないでいる(自信だけが先行するやつもいて、そういうのよりずっと良いが)。独特のキャラクターで面白い人だが、さんざん僕が言っているのになかなか筋トレをしないから(もしかしてやっているのかも知れない。だとしたら効果が現れにくいのでしょう)、ぶつかる壁はたいてい肉体的なもろさに関係している。
「使える筋肉」という言い回しは、かの神取忍のものだ。ちなみに「心が折れる」と言うのも、ノンフィクション作家の故・井田真木子が神取から引き出したのがおそらく最初だと思う。ジャパン女子プロレス時代のジャッキー佐藤との因縁のセメントマッチを振り返って「その時彼女は、きっと心が折れる音を聞いたのよ」と語った神取。まだ20代の頃、僕は「おお」と本を片手に呻いたものだ。