レッスン。熱心な研究の成果がそろそろ実を結びだした感じのする人。僕の方法を、僕が言語化できずにいるところまで調べていてちょっと笑えるくらいだ。僕は自分の耳を信じて「もっっとこうしたらどうですか」などと指摘して、修正への道筋を教えるのが仕事だが、この方はその道筋にも色んな迂回路、遠回りだがより確実で綺麗に舗装された道路もありますよ、と返してくる。良いと思います。
以前「ほめられて育つ子やからもっと褒めて」と面と向かって言ってきた生徒が居たことを今不意に思い出す。あほではないのかと思った。そんな注文をされたら僕は口が裂けても褒めない。もう来なくて良いよ、と優しく答えたのだった。