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大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2011年 02月 27日

JOURNAL

大阪某市のスタジオにてレコーディング。今日で一応僕の吹き込み部分は終了となる。もう完成間近なので話しても良いと思うが、小林万里子さんのCDのお手伝いをすることになったのだ。加藤さんが以前、ブログで書いてくださったが、年始に肥後橋でやったライブはこのCDの前哨戦のようなものだった。その時ご一緒したジャズ系の錚々たる顔ぶれと、大野木バンド二つのセットがあり、ピアノ・トロンボーンの中島徹さん(さりげなくも凄いプレイだった)と同じく、僕はどちらにも参加させてもらう恰好となった。今日はバンドで参加。三島さん&Zeeさんは車、僕と橋本君は電車、昨日のライブと同じだ。別に仲が悪いわけではありません。ウッドベースを積むと二人しか乗れないという事情です。スネアとシンバルを乗せたキャリーカーを引き摺る橋本君とは同じ電車で、降りてすぐにホームで会う。東京にバンドで遠征した時みたいでちょっと楽しい。軽くセッティングしてすぐに取りかかる。1~2テイクくらいで大体OKが出た。「スムーズだ」と言っていただけたので、まあ順調だったのだろう。それでも期末試験(今なら入試ですね)のようにぐっと集中するので、すぐに脳が疲労して来る。喫煙場所を兼ねた応接ルームには飲料水やお菓子が置かれていて、ワンテイクごとにチョコなど食べて短いブレイクを入れてリラックスを図る。縁側のあるその部屋は心地良く、ZEEさんと窓辺のソファで日を浴びながら煙草を吸っていると小林さんに「めちゃめちゃ縁側が似合(にお)てますなあ」と笑われる。昼飯はテーブルに広がった惣菜やおにぎりを、ミュージシャン、スタジオの主(音響の要)、スタッフの女の子、みんなで食べるバイキング風。賑やかでとても楽しい。僕は普段大勢で行動しないから、たまにこういうことがあると新鮮で嬉しくなる。午後に入って僕以外のメンバーは仕事を終えて帰り、僕だけ居残りで後入れ部分を録音したり失敗したところをチェックしたりする。力んでしまうと初心者のようなミスをするので恥ずかしい。夕刻終了。とても有意義で光栄な時間でした。小林さん、鷲尾さん、プロデューサーのMさん、Sさん、ありがとうございました。

阪急に乗って、思い立って十三で降りて、晩飯を食って帰る。初夏のような暑い日でジャンパーを脱いで長袖Tシャツだけで歩いていてもじっとり汗ばむくらいだった。気候は不快だが、およそ20年ぶりの十三をうろうろするのは面白かった。つくづく大阪は近くて遠い町だ。

夜、古い友人から連絡があり、近況を聞く。良い感じの報告が続き、誠に喜ばしい。また一緒に何かやりたいですな。体は疲れているが気分良く終わった一日。風呂で長井勝一『「ガロ」編集長』を読む。明らかに友人との電話に触発された。会話の中に何度もつげ忠男という名前が出たからである。
白戸三平、水木しげる、つげ義春、つげ忠男、鈴木翁二、勝又進、佐々木マキ、林静一・・・。僕はリアルタイム世代ではないが、若い一時期上記の人達の作品に相当のめり込んだ。久しぶりに「『ガロ』編集長」を読み返すと出てくる名前、抜粋で載っている絵のタッチ、台詞の癖などの懐かしいこと。

by nogioh | 2011-02-27 23:48


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