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大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2011年 05月 07日

JOURNAL

伏見のアニーズカフェで開催のハーモニカソサイエティに出演した。もう10回目だそうで、時の流れをまたしても思い知らされた。ハーピン・ジョー、マッドハープ加藤(敬称略)ともこのイベントで仲良くなったのだった。僕は元々このイベントの発起人の一人だが、訳あって暫く不参加だった。今回出演を決めて以来楽しみにして来たが、期待通りの刺激的で楽しい時間になった。参加ハーピストは全員ライブ経験の長い人ばかりで、リハーサルから面白かった。しかしこれだけの人数がリハをすると(僕はかなり端折ったし、加藤さんはほとんどイントロしかやらなかったが、その他の人は結構丁寧にされていた)リハからして長い長い。バンドは本当に大変だ。

森さんは、久しぶりに聴いたがソウルフルな歌にも一層磨きがかかっていて素晴らしかった。英語も巧いので聞き惚れてしまう。Hao君は、ハーフバルビングハープを駆使して、10穴の新しい地平を拓こうとしている。ジャズのスタンダードを異色だと思うのは僕らブルース星人だけで、お客さんにはHao君のプレイはストレートに響いたのではないか。ブルースに縁が深そうでない(決め付けですが)お客さんも見えていたので、そんなことを思いながら聴いていた。マッドハープ加藤さんはマイペースなステージだが、いつもより少しサービス心旺盛な感じだった。とにかく登場だけで会場の空気を一変させる。JUKEもブキも加藤さんのオリジナリティが溢れていて良かった。FIH優勝の上村くんは、流麗なフレーズ解釈と完璧なビブラートを駆使してリトル・ウォルターのオンパレード。良い音です。中村ガクさんはサニー・ボーイⅡへの強い拘りを持つ人だが、今日はアンプリファイドで吹いたルイス・マイアーズのインストが強烈だった。主催者のBlueflameさんも大ベテランなのにいつまでも若いパフォーマンス、艶のあるトーンで良かった。
ブルース、それも大部分はダウンホームでオーソドックスなスタイルの吹き手ばかりだったのにとてもバラエティに富んだ良いライブだったと思う。だらだらすることなく、あっと言う間に時間が過ぎた。それは、無論ハーピストばかりの功績ではない。お客さんと出ずっぱりで3時間のステージをこなしたバックバンドの仕事のおかげです。本当にお疲れ様でした。

僕は、ちょっとモダンに「Turtle Walk」、歌はエイシズのバージョンを意識して(似せるなんて出来ませんよ)「You're The One」、ウォルターのサードポジション「One of these morning」、クロマチックでジョン・リトル・ジョンの「Dream」、エディ・テイラーのシカゴクラシック「Bigtown Playboy」をやった。自分ではよく分からないが、加藤さんがにこにこ(にやにや)して誉めてくれたので、気分は良かった。東京のAくん、名古屋のJくん(カブで来た!)、大阪のO君ら遠方からプレイヤーのお客さんも来てくださっており、最後はみんなでソロを回した。お店のスタッフの方、バンドの皆さん、ハーピストの皆さん、お客さん、ありがとうございました。

by nogioh | 2011-05-07 23:56


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