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大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2011年 05月 08日

JOURNAL

昼間、実に実に久しぶりの人のレッスンをする。ほんの一時、ハーモニカから離れかけていた様子だが復活して良かった。さんざんやって本当に嫌になったら辞めるのも勝手だが、出来れば続けて欲しいと思ってしまう。ハーモニカは続ける価値がある、その一心で僕も続けてきたからだ。それでお金持ちになった訳ではないし、古顔になってくるとややこしいしがらみ話も何かと聞かされるし、しんどいことも多いが気持ちは基本的には始めた頃と変わらない。この先、耳とか目とか、色んな機能が衰退に向かう時が正念場だと思う。その為に内も外も鍛えておく必要があると感じる。
夕方、布施に行く。ギタリスト松田ゆうき君の誘いで、イベントに招待されたのだ。駅まで松田君に迎えに来て貰って、楽屋代わりの無人のバーで簡単にリハーサルをする。久しぶりに会う大阪のミュージシャンが沢山いて、「おお!」という声が飛び交った。
すし詰めのお客さんに混じって他のバンドを聴きに行ったりラーメンを食ったりして過ごす内に、出番が来た。大爆音のブルースバンドの後に僕と松田君のアコースティックデュオ。お客さんはどう感じたのだろう。
Juke(Little Walter)/Tell Me Mama(Little Walter)/Scratch My Back(Slim Harpo)/My Little Machine(Sonny Boy WilliamsonⅠ)/California Woman(Pee Wee Crayton)/Midnight Creeper(James Cotton)
ピー・ウィーのスローはちょっと久しぶりだが、あとはちょこちょこやっている曲ばかりだ。しかし一緒にやる相手によってまるで違う曲のようになってしまう。デュオだと尚更でいつも新鮮だ。これもブルースの良いところでしょう。自分の出来はともかく、松田君は予想通りシャッフルのウォーキンベースも良いし、ソロも決まっていた。町の結構大きなイベントなので人も一杯いて歓声も大きく、楽しかった。あの歓声じゃ前のバンドのO君のギターの音もでかくなるよな、と思う。
フェイント上岡さん(彼ともベースのヘコさんとも長い時を経ての再会でした)のトリオをかぶりつきで数曲聴いて帰路に就く。帰りの近鉄で、若いヴォーカリストのA君に偶会する。洋装店(言い方が古いですか?)のバイト帰りだと言っていた。服の仕事がぴったりなお洒落な若者であります。
イベンターのWさん、松田君、お誘いありがとうございます。お疲れ様でした。お客さん、盛り上げて下さりありがとうございました。
家に着くと「おとうと」をやっていて、途中からだったが、蒼井優と吉永小百合の演技に見とれる。CDで買い直したヴァン・モリスンの「アヴァロン・サンセット」が届いた。こんなアルバムはもう誰も作れないなと思うほどの緊密な詩的空間。ニール・ドリンクウォーターのピアノの美しさに酔いしれ、ついでのように胸に甦る随分と昔の嫌な思い出もあり、気持ち良いのか苦しいのか判らない状態で就寝。

by nogioh | 2011-05-08 23:13


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