夜、久し振りにスタジオに入る。歯痛で頬を腫らしたZeeさんと、風邪で頭ががんがんする僕と、比較的元気そうな三島さんと三人で、拾得のセットリスト順にテープに演奏を録音した。ゲストの明里さんと橋本君に渡さねばならない。元来ぶっつけでやれるアレンジの物が少ないバンドで、客人にはテープを用意することが多い。音の洩れが尋常ではないスタジオで、タバコを吸いながら隣りの部屋のジャズのビッグバンドのリハを感心しながら聴き入った。「RAY」のDVDを買ったので、メイキングのディスクを寝る前に毎日見ている。前にも書いたが、レイレッツが何と生々しく、チャーミングに描かれていることだろう。脚本が南部出身の黒人であるのも、映画の成功の一因なのだろう。そういえば最近「WALK THE LINE」というジョニ-・キャッシュの伝記映画も観た。「RAY」と瓜二つといいたいほど共通点の多い作品だったがこれもよく出来ていた。音楽映画は、ハリウッド、ただいま絶好調なのではないか。