午後、大阪へ。小林万里子さんのレコーディングのミックスダウンに立ち会った。ほとんど一発録りのブルースで長いことかかっている。僕も幾人かに宣伝したから「いつですか?」などとメールをもらったりしている。僕には直接関係ないが、色々とトラブルがあって小林さん達は大変だったようだ。でもいよいよ大詰め。今度こそちゃんとリリース出来そうです。小林さん、鷲尾さん共にとても気合いが入った、いわば「完全復活作」なので作業も真剣そのものだ。僕のハーモニカを結構使って下さったので、ミックスの際にも来たらどうかと誘われ喜んで駆けつけた。まさに独特の、拘り抜いた詩の世界とボーカルが一番生きる形に仕上がって欲しい。僕の演奏がその成功に少しでも貢献できたら幸いなことだ。今日は手応えがあった。
暑さはましだったが梅田の地下を迷いながら歩き回るとやはりぐったりしてしまった。急に空腹を覚えカレーなど食べたので汗だくだった。夜は京都の街中でレッスン。初心者は地味な作業を繰り返すので飽きてしまわれるのが一番怖い。基本練習は実はとんでもなく奥深いのでそこを分かってもらえたらと思う。基本練習の成果がプレイヤーとしての個性を決めるのです。
レッスン場所のギター屋さんでアメリカ製のシールドを購入。もちろんハーモニカ用だ。生徒さんと別れ大きな家電量販店のビルに入り、僕には巨額過ぎる買い物をする。今日は散財の日だ。同じ売り場にたくさんの人がいた。ウキウキした様子の人はあまりいない。皆さん似たような心境なのではないか。ファシズムを認める自分、という屈辱的な気分がある。無力感もある。まあいいか。とりあえずは必要だし。