昼間は十年ぶりくらいに人を大声で罵倒するというひどいことをしてしまい(僕も相当言われた。要するに口論ですが後味は悪い)疲れとストレスがピークであると悟りマッサージに行こうと思い立った。電車に乗ると、その一時間ほど前までヤケクソのように降っていた豪雨と雷の影響で信号が故障し、ダイヤが乱れ、何の用もない駅の踏切手前で止まってしまい僕は30分閉じ込められてしまった。クーラーが点いていたから助かったが、機嫌が悪く、しかも満員という状況で、さらに暑かったりしたら僕はどうしていただろう。想像するだに恐ろしい。
小松左京氏の訃報をニュースで知る。日本のSFを作ってきた一群の作家(光瀬龍、筒井康隆、半村良、眉村卓etc)の中でも、星新一と並んで、横綱に位置する存在だったと思う。小学校から高校くらいまで僕は、彼らの小説と彼らの次世代に属する作家(山田正紀、田中光二、横田順彌、川又千秋etc)の作品に文字通り耽溺していた。生きがいだったと言って良い。僕はファンクラブの会誌を取り寄せるほどの光瀬龍ファンだったが、小松氏の作品も父親の読んでいた「物体O」という短編集を読んで以来、憧憬を持って沢山読んだ。ご冥福をお祈りします。