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大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2011年 09月 04日

JOURNAL

台風一過、とはいえ雨も風も時折強まり、余韻たっぷりの一日だった。朝からレッスン。パーティー?の席で一人で演奏することになった!と焦り気味。キャリアのある人だが、人前での演奏経験は極端に少ない。こういう人は結構多い。本人が大好きな「Walter's Boogie」をリズムをがたつかせずやる練習。バンプを挟み込んで、後は最初から手拍子を要求してお客さんにも協力してもらうのが良いでしょうね。
午後、そぼ降る雨の中、十穴工房花村君がやって来た。彼お勧めの桜コームのマリンバンドを頼んでいて、追加で鳴りの悪いやつの更生?も何本か依頼した。それらの途中経過報告も兼ねて行きます、ということだった。実験心たっぷりに色々試して(良い意味での挑発でもあるのでしょう)来るのでいつも最初から100点とはいかない。桜は音色、音量共にとても良かったが、コームの形状が僕としては若干改良の余地ありと感じた。タングブロックすると吹きにくくベンドの感覚がおかしくなった。ちなみに以前作ってもらった檜コームのB♭は、千賀太郎くんに吹かせたところ「これ良い!(多分、音も、という事だと思います)でかい」と言ってました。今日は良品に生まれ変わったDの(元)ハズレマリンバンドのみひとまず納品。すこぶる鳴りが良い。ありがとうございました。
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穴の部分は「今日来る前に削った」そうだ。カバープレートの前側はネジ、後ろが若干浮いているのは元々のビスを折ってかしめているため(要するに飾りになっています)。アゲミ、エンボス、ハズレマリンバンドのリードプレート切断面の酷さ、など色々と講義を受ける。とても興味深いが、アゲミ調整、ファイリング、掃除くらいはするが細かい作業はなかなか僕には出来そうにない。普通にライブやレッスンで吹いている限り僕はハーモニカをあまり壊さない方だと思っている。でも、調子に乗って耐久性や感度を上げようと職人の域(と僕には思える)作業に手を出した途端にせっかく長持ちしている楽器を壊してしまいそうな気がする。その後は単なる打ち合わせを越え、共通の親しいハーピストの話題から始まり、関西ブルースハーモニカの歴史を紐解くような長い話になった。良い話も、自分たち自身についての暗い(?)過去の話も、二人とも実によく喋った。
夜、もう一人レッスン。この方は初心者に近いのでタングブロック奏法の醍醐味を体感しつつ良いプレイヤーになって欲しいと思っている。理解が早い、というか言葉がすっと通じる感覚があって気持ちが良い。僕は京都に住んでいながらも京都について知らないことが沢山ある。この人は色々教えて下さる。僕もまだまだ勉強しようという気になる。
世界陸上を見ていると一日の疲れがどっと出て来たが、もうひと踏ん張りとばかりに身を起こし車で大きなリサイクル屋に出かける。客はニ○ト風の人とヤンキーばかり。店のイメージはドンキホーテとまんだらけが混ざったような感じ。上記のような人々が集い易いレイアウトなのかもしれない。意外と面白いCDが置いてあるので時々行きたくなるが迷子になるし、夜中でも人がいっぱいいて、長くいると息が詰まる。安いからこういう場所で、僕はアナログでしか持ってないものをCDで買い直すのだ。ボーナストラックで倍くらいに曲が増えているジェームス・カーの「You Got My Mind Messed Up 」(この南部ソウルの決定版のような名作はamazonなんかでもかなり安い新品が買えるが)、ジョージ―・フェイム「Closing the Gap 」を購入。僕は昔ボブ・マーレーとジミー・クリフくらいは好きでよく聴いてはいたが、レゲエからは遠い人種だと自覚している。でもジョージ―のこのアルバムは別格で本当に素晴らしいと思う。ビル・ウィザースのカバーもあって、サウンド、ヴォーカル共にセンスの塊である。  

by nogioh | 2011-09-04 23:27


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