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大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2011年 09月 18日

JOURNAL

昼過ぎに家を出て神戸に向かう。1時間半、ちょっとした旅行気分だ。元町駅でメンバーと合流し、タクシーでワンメーター、ジェームスブルースランドに到着。同世代の筋金入りシカゴブルースドラマー、タカギマン入魂のイベント、Blues Before Sunrise Vol.4に招かれて出演するのだ。簡単なリハをして、ライブを最初から見たいので(スタート4時40分)真っ昼間から「晩飯」を食べに行く。小さな中華屋を出ると加藤さんと南部くんが歩いていた。「この中華屋さんは前に食いました」と呟やいて加藤さんは駅の方に去って行った。
ライブが程なく始まった。8組のバンドが参加するのでメンバーだけで相当な数の上に、徐々にお客さんも増えて気付けば会場は満員だった。1 Drops Featuring 栄チヒロ(どす黒いシャッフルビートにJBハットーみたいなヴォーカル)、ピットブル久保&The Pack(拘り抜いたサウンド、マッチョな久保さんの繰り出すハイセンスなフレージング)、Chihana with 千賀太郎(若いエネルギーと、ベテランの部類に入るキャリアによる余裕が綯い交ぜになった本当に魅力的な音楽です。二人ともエモーショナルなのに淀みもなく力が抜けているのです)、11th Street Blues Band(ソウル、ファンクからブルースまで何でも来いのダンサブルなステージ。Members only は一緒に歌わずにいられませんでした)、アイパー大西&The Seeds Of Reed(徹底したシカゴサウンドが身上、切れ味鋭いアイパーのハープはアメージング!)、加藤南部スタイル・ショウ、(加藤さんのダウンホームサウンドはダウンホームなブルース以外のブルースも沢山吸収した奥行きのあるもの。ヴォーカルももっと注目されて欲しい)、スタンブル(今日の出演者の中では最もストレートなモダンブルースサウンド、曲の入り方や盛り上げ方、MCもベテランの味わいでした)、そして僕ら。不安がっていた割りに堂々としたタカギマンの仕切り(人徳なんでしょう)のおかげでどのバンドも非常に聞き分けよく?イベントに協力的で、進行は極めてスムーズ。とても気持ちがよい。僕らはどういう訳か出番が最後で(最初に多少の抵抗は試みたが却下された)、待ち時間が長く、僕も珍しくビールを3本も飲んでしまったりしたが全然退屈はしなかった。とてもクオリティの高いライブだったし、普段あまり話せない他の出演者やお客さん、東京からお越しのカメラマン小島氏と喋るのも楽しかった。小島さん、ブルース&ソウルレコーズの取材で来ておられたようで、どう感じられたでしょう。ブルースミュージシャンがこれだけ集まるイベントは珍しい、という意味のことをChihanaちゃん(タロー君だったかな?)がMCで言っていて、おまけにお客さんも出演者もぐちゃぐちゃの談笑風景も加わってなかなか他に類のないイベントだと僕も思って楽しんでいた。
僕らはBig Town Playboy(Eddie Taylor)/It's My Life Baby(Junior Wells)/Money,Marble and Chalk(Jimmy Rogers)/Hoy Hoy(Roy Milton)/My Kind Of Baby(Little Walter)//Creeper(James Cotton)をやった。My Kind Of Babyでは僕がハーモニカを持ち間違えて全然違うキーになってしまい、三島さんから「キーが違うぞ」と耳打ちされたがそのままやり通してしまった。すみません。
大汗かいたがお客さんの拍手も歓声も暖かくとても気持ち良くやれた。アイパー大西&The Seeds of Reedの心優しいギタリスト、ロッキン江上氏の車に南部君と共に乗せて貰い、京都・大阪ブルース事情を話しながら笑いの絶えない車の旅をして帰宅。急行の止まる近鉄の東寺駅で降ろして貰った。江上君も彼がまだ学生の頃からの知り合いなのでもう15年以上になります。ありがとうございました。
出演者の皆さん、バンドメンバー、お疲れ様でした。お店の方々、そしてお客様、ありがとうございました。高木君、見事な仕切りご苦労様でした、お招きいただきありがとうございました。

by nogioh | 2011-09-18 23:31


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