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大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2012年 01月 25日

JOURNAL

僕は社交的ではないし結構な人見知りだと自覚しているが(ただしずいぶん改まったとは思う。一緒にいて楽しい人、しんどくない人がここ10年くらいでぐんと増えた)、部屋に閉じこもってばかりいるのは好きではない。閉じこもったり外出したり、そのバランスを自分なりに常に保っていたいタイプだ。そのためには多少の犠牲は厭わない。部屋にいる日が続いているなあと感じたら、たとえインフルエンザに罹患していてもとりあえず外には出る、という極端で迷惑なことも(まだやったことはないが)やってしまいそうだ。そんな訳で頻々と外出するので僕は電車にも車にも割とよく乗る方だと思う。電車で音楽を聴く習慣がないので、CDをかけるのは専ら車だが、家にいる時よりも色んなものを聴くし、車で聴く方がすっと体に沁みこんでくる感覚もある。車に乗るのは音楽を聴くためだと思う事すらあるくらいだ。家ではレッスンや自分の練習用にハーモニカ物のブルース以外は殆ど聴かないし、就寝時にはジャズやギターものの古いブルースやヴァン・モリスンを掛けるが1曲か2曲で寝てしまう。
少し前までは心身共に疲弊しきっていて、車の中ですらトム・ウェイツとスタン・ゲッツ以外受け付けない日々が続いていたが、スプリングスティーンやスモーキー・スマザーズ、ジュニア・ウェルズなどを聴けるようになり、以来ちょっとずつマシになってきた。
今日も車でうろうろしたので色々聴いた。ジャクソン・ブラウン「For Everyman」(このセカンドが一番好きだ。「Colors of the sun」「Ready or not」などいつまでも聴いていられる)、Paul De Lay「Nice & Strong」「Last Of The Best Live」(この人は昔から結構好きなのだが、最後のアルバムのレビューを雑誌に書いて以来あまり聴くことがなくなっていた。最近イギリス在住の友人がブログで取り上げていたり、レッスンに来る生徒さんが聴き始めようとしていたりで、聴きたい欲求が高まっていた)、そして今日入手したばかりのボビー・チャールズ「Better Days」。いわゆる未発表(お蔵入り)音源集で、名高いファースト・アルバム(僕は長い間このLPのジャケットを部屋に飾っていた)の数年後のセッションを編んだもの。ザ・バンドの面々やポール・バタフィールド、ベン・キース、Dr.ジョンなどが参加したルイジアナ風味のウッドストックサウンドの数々!ライナーにはお蔵入りの理由が判らないくらい良くできたものばかり、と書かれているが、確かに素晴らしい完成度の曲もあるが、基本的にはとてもラフで、ジャム的な要素が濃い。それがまた沁みるのだ。リヴォン・ヘルムとリック・ダンコのリズムセクション、ポール・バタフィールドのハーモニカ、ボビーの飾り気のない野太い嗄れ声…、この根源的に心が治療される感覚は、ウッドストック派(派閥ではないだろうが)のいくつかのレコードと50年代のシカゴブルースでしか味わえない。当分車のプレイヤーに入りっぱなしになること決定でございます。
今日は夜にたまたま通りかかったこともありバッティングセンターに行った。僕はかつて一度もスポーツマンであったことがない人間だが、キャッチボールとかバッティングセンターは苦手ではなく、殆ど空振りはしない。数百円〈1球10円くらいかな〉の価値はあると思う。バシバシやっているとゲームとしてボールを打っているわけではなく、これは暴力の代替行為ではないのかと感じることがある。僕はゴルフが嫌いなので打ちっぱなしすら行った事がないが、もし行ったとしたら止まっている(無抵抗の)相手を「どつく」なんて気が咎めて出来ないのではないか、と思う。バッティングの場合、そこそこのスピードで飛んで(刃向って)来る相手を打擲するのだからまだその行為は正当化できる、でも戦争に関して、それを正当化するいかなる大義も否定している自分としては、この思考はどうなんだろうとか…。まあ、くだらない。とにかくジャストミートするととてもすっとする。腰とか色んな所がすぐにも痛み出しますが。

by nogioh | 2012-01-25 23:20


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