げほげほと咳込む(気管支炎らしい。気の毒だ)生徒氏を相手に体調を考えて控えめなレッスンをした。ジョン・ブリムのバックで素晴らしい閃きを聴かせるウォルターをコピー。その後ビデオを返しに行って何気なくテレビを点けたらパワハラの特集をやっていて(セクハラ同様、なんて変な言葉なんだろう)、いじめは子供の世界だけの問題ではないぞ!と言っていた。人権などという、扱いが極めて難しい言葉が絡むので、こういう、一応後々まで残る形で書きとめたりはあまりしたくない話題だが、弱者はどっちだ、という気持ちになってくる。こういう問題に於いて役人や学者や法律家が作る曖昧な対策基準や判断指針は、たちどころに歪んだ解釈ばかりが流行し病気のように蔓延して、新しい形のファッショになってゆきがちだ。そうして個(厳密には個ではない)を救おうとして、国全体が個もろとも滅びて行かないかな、と思う。もうやめときます。
パワハラ効果、なんでしょうか。おっそろしい夢を見て夜中に目覚め、目が覚めてもすぐに夢とは判らず布団の中で震えていた。衝動的にギャングの親玉みたいな奴を殺そうとして、未遂に終わってしまい逃亡し、逃げ切れず自首したら、警察署だと信じて駆け込んだそこは別の組織の事務所だった、というそんな感じの内容だ。もっと滅茶苦茶な細部があって、それが怖かったのだが、そういう部分はすぐに忘れてしまう。だからこうして後になって書き出してみても、味わった恐怖感はもう蘇らない。