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大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2012年 07月 06日

JOURNAL

誰、ということではないが、ごく稀に迷惑を蒙るある種の人々についてちょっと書いておく。
何者かでありたいのに何者でもない、最早何者にもなれないという現実に目を背け、若さに固執し、エネルギーを過信し、リベラルを気取る。権力に向けて吠えては見るが、その動機は倨傲と欺瞞に爪まで毒された挙句の、権力への痛切な憧れでしかないから、対象は次から次へと移ろい自分の発言には決して責任を取らない。責任を問われる現場には決して行かないし、そもそも責任の意味すら知らない。蓄えたつもりの知識や知恵は驚くべき陳腐さとみすぼらしさで、それらのあさはかなストックすらも最早底がつきそうになっていて、一瞬臓腑の奥の方で具体的に姿を成しそうになる人生の真実に恐怖し、その恐怖を転嫁し押し付け、そうする事で二、三日居直って過ごす為の相手を探して、扁平で自動化して黴の匂いを放つ言葉をネットに日夜流し続ける。ある者は表現とか作品、ある者は手腕、才気という言葉の響きが大好きだが、何一つ具体的な手段は持たない。自信がない、という告白はポーズとして絵になると思っていて、告白すれば彼らが至上のものとしてしがみ付く空疎なステイタスは維持されると信じ、失笑にも気づかず「これでよし」とばかりにヒントヒント、などと一番みじめな言葉を平気で口にし、堂々と盗む。模倣する。汚し、貶める。誤った自由の観念に囚われ、その信仰に拠って忘恩と背徳を延々繰り返す。まだまだ書けるが、まあ、そういうモラトリアムな連中。実際には庶民を何より軽蔑する「庶民派」を名乗るスノッブ。今僕の日常にそういう屑はまず登場しないが、かつては、いた。苦痛だったので切ったが、いがいがした不快さの名残が喉元にまだある。ハーモニカでスロートビブラートをかける時、そういうどうしようもない俗物(チンピラ、似非思想家、似非芸術家、起業女衒、もしくはそれらの幻影に耽溺するシミのような連中)の残滓にたまに邪魔される。僕も修行が足りない。

by nogioh | 2012-07-06 23:35


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