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大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2012年 09月 21日

JOURNAL

この一週間は月曜から金曜までぎっしりレッスンがあった。火曜日はリトル・ウォルターのコピーを地道に続けている方のスタジオレッスン。水曜日は読んでる本の趣味が結構似ている人(この方もウォルターのコピーをしている。コピーするのは至難の業だが、結局、僕もいまだにちゃんとは理解できていないようとつくづく感じるシャッフルという独特なリズムの魔法のような魅力を最も凝縮して呈示してみせたハーピスト、ということなのだろうと思います)。木曜日は近々企業間協力という名目で、同業他社に短期出向する事が決まり、きっとハードであるに違いないその期間を、一労働者として、またはミュージシャンとしてどう前向きに捉えるか、憔悴と高揚の間を激しく揺れている人。過去にやったキム・ウィルソン、ジェリー・ポートノイのコピーを丁寧におさらいをした。そして今日はブーツが好きな人だった。値の張るブーツを気安く買えるような身分ではないが僕もブーツは好きで、今日はブーツ専門誌まで持参して下さったので大層盛り上がった。ハーモニカ歴は長いが、タングブロック初心者なので、オクターブを多用する曲や、タングスラップの基礎練習を繰り返しています。
レッスンは主に夜で、それ以外の時間も幾つかの違う仕事をしたり、本を読んだり、DVDを観たり、整体に行ったり、ライブの準備をしたり、人と会って食事したり、結構忙しく動き回るから、実感としては非常に濃厚であっという間に一週間が過ぎる。この濃厚さは、例えば両極端な政治思想が最終的には似て来るように、まるで人がめまぐるしく動き回るのを離れた場所で見ているような非常に淡い感触も併せ持っている。加齢によるネガティブな側面として避けがたい記憶力の衰えという要素を抜きにしても、せめてこうして書き留めておかないと本当に泡沫のように全て忘れてしまいそうな気もする。世の中には僕なんかよりずっと忙しくタフな日々を過ごしている人が一杯いるし、その成果として僕なんかよりずっと稼いでいる人は、もっと、遙かに沢山いる(これは間違いない)。でも滅多に会う事のない人と偶然道で出くわしたりすると(僕の最も苦手なシチュエーションだ)、僕を金がない(これは外れてない)、でも時間だけは余っている人、と思っている人が時折いる。イメージの問題なのだろうが、これは少しだけ悔しい。そういう人がこの日記を見るとは思えないけど、一応書いておくと、全然儲かりはしないが時間は足りないです。もっとゆとりのあるスケジュールの中で生きてみたいです。

by nogioh | 2012-09-21 23:41


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