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2012年 11月 20日

JOURNAL

時々電車で一緒になる男性のグループがある。カジュアルな格好で夕暮れの電車に乗ってくる。プリントや大判の薄い本を手に「今日の問題は難しかった」「ノートをコピーさせてください」、「あの先生の授業は分かりにくい」等、話している。漏れ聞こえるそれらの会話は学生のものだ。だが、彼らは誰も若くないのである。会話の中に敬語が時々混じり、年齢にも多少のばらつきがあるように見える。大体30代半ばから後半くらい。結婚指輪をしている者もいる。一体何の学校の生徒なのだろう。ある程度本式に社会経験を積んだ上で学生になった人達なんだろう、そして学校では若い学生に囲まれて過ごしているのではないか、などと予想してみたりしている。実年齢には多少不自然な若やいだ言葉遣いで(努めてそうした話し方に馴染もうとしている節も見える)、とにかく充実した様子だ。おっさんを見て微笑ましく感じる事などまずないのだが、なかなか好感が持てる。
僕は、30過ぎて会社勤めを辞めて、一回りくらい下の人に混じってアルバイトなどを始めた。抜き差しならない経済状況が続いてヘトヘトだったが、親しい同僚(?)ができると、男女問わず何かと相談なども受けるようになり、若い連中が何を考えているか色々と判って、楽しいこともあった。若い頃を思い出す事も多かったし、時代が変わったなあ、と閉口させられる事もあった。書かないがエピソードはいくらでもある。特殊な日々だった。それからさらに10年以上経った今、僕は若い者と仲良くなって戸惑いつつも、それなりに華やいだ気分になっている30代の心境も客観的に振り返れるようになった。そもそも勝手に想像しているだけだが、そういう訳で電車のおっさんグループは、僕の中に日頃埋もれている、懐かしいような切ないような、ちょっと微笑ましい気分を喚起するのである。
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by nogioh | 2012-11-20 11:59 | Comments(0)


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