今日もゆっくり過ごした。レッスンもまだみなさん正月ゆえの妙な忙しさのさなかなので始まらないし、ライブは月末までない。夜、よく行くスーパー銭湯の一つの塩サウナで茹だる。昼間は暖かく、春みたいで外にいるとやや苛々したが夜は冷え込んで幸福な気分であった。
車ではピー・ウィー・クレイトン「Rockin' with the Blues」、マディの「Hard Again」を聴く。ピー・ウィーは全部バンドでやりたいくらいだが、当然と言うか、当時のテキサスギター系はまだ、と言うかホーン中心でハーモニカはほぼ入っていない。クロマチックを猛特訓したくなるなあ。基本的には5,60年代の古いバンドブルースを中心にへヴィに聴いて来たが、マディ晩年のブルースカイから出た3部作(?)は新しいものの中では相当聴いた。「Hard Again」はこの日記に何回か出て来ている片目の黒猫を飼っていたギタリストが教えてくれた。コットンの歪みの極みのようなアンプリファイドの音にビビったのを覚えている。その人と頻繁に遊んでいたのは二十歳くらいの1年足らずだったがエルヴィン・ビショップの初来日ライブの隠し録音テープとか、結構色々聴かせて貰った。久しぶりに聴いた「Hard Again」はマディがとてもノッているのが伝わって来てやっぱり素晴らしいアルバムだった。去年豊中で僕も歌ったが「Blues Had A Baby」のコットンのDハープによるイントロは今聴いてもとんでもない訴求力。ブルースカイの他のアルバムも聴いてみたくなった。「I'm Ready」はホートンとバンドのレギュラーだったジェリー・ポートノイがツインハープで入っていて新鮮な印象が残っている。遺作となる「King Bee」は今一つファンの反応は芳しくないようだが、実は僕はこれが好きで、聴いた回数も最も多いかも知れない。当然ハーモニカ中心に聴いてしまいがちなのだが、このアルバムでのポートノイは頗る出来が良い。中でも「Champagne&Reefer」のバッキングなどすごく格好良い。