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大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2013年 01月 27日

JOURNAL

映画「きっとここが帰る場所」を観る。ショーン・ペン演じる引退したロックスターがほぼ絶縁状態のまま亡くなった父親の遺志を継いで人探しの旅に出るロード・ムービー。凝った美しい映像、音楽(デビッド・バーンexトーキングヘッズ)、役者、いずれも良い。「パリ、テキサス」のハリー・ディーン・スタントンも良い感じに登場するし、太っちょの子供の母親役を演じるケリー・コンドンって可愛いなあ、とか色々楽しめて何度も観たくなる作品だ。「パリ、テキサス」が好きな人はきっと喜ぶ映画だと思う。夜中、雪が降る高速道路をJ.ガイルズバンドのファースト・アルバム(昨日、ワマ・ジャマ―を失敗したせいではないが無性にマジック・ディックを聴きたくなった)、ジョージ・スミス「トリビュート・トゥ・リトル・ウォルター」、スプリングスティーン「ネブラスカ」を聴きながら走る。テレンス・マリックの「地獄の逃避行」、そして作家フラナリー・オコナーの影響の下生まれたアルバム、という背景を知らなくても「ネブラスカ」が間違いなく傑作あることは誰にでも判るだろう。迸る才気の重々しく暗い結実。ずっと熱心なファンであったわけではないが、一度も嫌いになったことのないロック・シンガーだ。ネブラスカの世界の重みに関する限り、スプリングスティーンはディラン以上だと僕は勝手に考えている。

by nogioh | 2013-01-27 23:15


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