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大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2013年 03月 07日

JOURNAL

ファビュラス・サンダーバーズの新しいCDが出て、その国内盤ライナーを頼まれ、今日仕上げた。N社長から毎月どっと送られてくるサンプル盤とライナーの依頼、時々BSR誌から来るレビューの依頼、これは良い、と思う作品とそうでもないものでは原稿に臨むテンションがやはり違う。良くない事だがどうしても違う。ファビュラス・サンダーバーズはバンドへの思い入れ、キム・ウィルスンから受け続けた刺激、どちらも大きく書くことがありすぎて整理が大変だった。デビューアルバム「Girls Go Wild」の一曲目「Wait on time」をバンドでカバーしたのが二十歳。四半世紀も昔!タングブロックって何ですか?という日々だった。数年後、今は祇園でブルースバーを営むGさんと一緒にコットンとジェリー・ポートノイをコピーしていて、こういう事をやってるのか!と突然タングスラップの仕組みを理解してから、キム・ウィルスンのハープの謎が一気に幾つも解け、改めて彼のやっていることに瞠目したものだ。僕はキムはファビュラス初期が一番好きで、それ以外ではアントンズのジミー・ロジャースとパイントップのバックを務めた時のハープが素晴らしいと思う。
面白いので二十歳の時組んでいたバンドのレパートリーを列挙してみる。
The Great Balls Of Fire(Jerry Lee Lewis)/Wait on time(The Fabulous Thunderbirds)/Wait(The J.Geils Band)/Slow Down(Larry Williams)/Serve you right To Suffer(John Lee Hooker)/Everythng's Gonna Be Alright(Little Walter)/Going Back Home(Dr.Feelgood)/Took My Baby Home(The Kinks)/You Ain't Nothing But Fine(Rockin' Sidney←これはファビュラスも、当時のアイドルだったロックパイルもカバーしていた)/Baby What You Want Me To Do(Jimmy Reed)/Born In Chicago(Paul Butterfield Blues band)/From Now On(Paul Carrack)/I Can't Only Give You Everything(Them)/You'd Better Watch Yourslf(Little Walter)/Lookin' For a Love(Valentinosの曲だが当然のようにThe J.Geils Bandのヴァージョンでやっていた)
他にもあったが思い出せない。ブリティッシュ・ビート系バンドのR&B的曲がちらほらあって懐かしい。最近はめっきり聴かなくなった。この後、僕の趣味は一気にブルースとウッドストックに傾き、それまで以上にハープを徹底的に練習し始め、結果パンクに近いR&Bをひたすら嗜好するメンバーと仲違いしバンドは解散した。寝ても覚めても音楽という日々で、時間があればレコード屋にいた。当時は少しは酒も行けた時期で昼間から飲んだり、樹氷でうがいをしてハスキーヴォイスを目指したりしていた。実にあほ丸出しである。子供の時から活字に中毒していたと言って良いくらい本が好きだったのにこの20歳前後の数年だけは殆ど読まなかった。

by nogioh | 2013-03-07 23:38


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