先日の拾得で、諸事情により、新しいCDの塊(100枚入りダンボール)を預けて持ち帰って貰った生徒さんの家に行き、CDを引き取った。道に迷いながらカーナビを頼りに車を走らせ、近くの王将で飯を食い、家に上がらせてもらって、ギターなど弾かせてもらって帰宅。帰り道も、同じところに3回戻ったり苦労しながら何とか帰り着いた。
ある広告業者さんが、市議会選挙の前日と当日に、選挙参加を促すための煽りの仕事を市役所から受けて、僕は、今日の生徒さんと一緒にそれぞれ車持ち込みで参加したことがある。市役所の備品室から強力磁石の台座付き拡声器と「○○市役所」のプレートを借り、車の屋根とドアに貼り付ける。そして「大切な一票を無駄にせずみなさん選挙に行きましょうね」みたいな内容を女性が話す啓発用音源テープを、拡声器とつないで助手席に置いたデッキからエンドレスで流す。そうやって市内の選挙区すべてを、5人くらいで分担して一日中のろのろと走って回る仕事だ。すれちがう住民から「うるさいな」と言われるし、うっかり一方通行を逆走して怒鳴られたりしたが、屋根から啓発テープの音声を流しておけば自分のステレオでは日がなブルースが聴いていられた。発注元が行政だから支払いはきっちりしていて、実入りも良かった。そのバイトで、渡された地図と格闘しながら走ったのが今日迷った地区周辺なのだ。方向に関してとにかく僕は学習しない。その広告屋さんはいつの間にか電話が通じなくなってしまった。商売替えしたのだろうか。またやりたいバイトだった。昼飯は、今日会った生徒さんとお互いの担当地域の中間くらいで落ち合って、彼の奥さんが働く近くのファーストフードに行った。帰りには伏見のテンホールズキッチンに寄って誰かのライブを観た。ハーピン・ジョー氏だったか加藤さんだったか、とにかく楽しい思い出だ。迷いながらあれこれ思い出していた。