夜は旨いものを食べて、楽しく過ごした。話が尽きない場所、信頼を感じられる場所があれば生きて行ける、という事を大げさなようだが実感する。ありがたかった。生きて行けないのではないかと思う場面は実は意外と多い。こんな話はよそう。
締め切りが迫っているのに手を付けていないライナー原稿。今月はマイク・ジトの新譜だ。南部出身のスワンプロックの若手。いわゆる直球ブルースではないミュージシャンで、近年僕がこれは良いな、と思った数少ない人。自分よりうんと若い人のファンになるなど本当に珍しい事だ(この辺りはなかなか理解されないかも知れない。年を取ることを受容できていない未熟なおっさんの、歪んだ悪足掻きと自己分析している)。ギターはそんなにうまくないが、曲が良くて、ヴォーカルが素晴らしい。かつて僕にエディ・ヒントンを教えてくれたO君はきっとはまるだろう。エディ、そしてフランキー・ミラーに似ている、つまり白いオーティスと呼ばれる流れのヴォーカリストなのだ。心地良くて癖になる。新譜はサニー・ランドレスが弾いてます。シリル・ネヴィルと組んでツアーをやったり、アメリカでは結構人気もあるらしい。日本に来ないかな。BSMFから出ているロック系ではピカイチだと思います。