かつては頻繁に通っていて、忙しくてそれどころではなくなり無沙汰になってしまったマッサージ屋に行った。よく判って貰っている安心感があって随分楽になった。昼間は散髪に行ったり車でうろうろしていた。一度出てしまうと家に戻るのが億劫になり車の中で原稿を書いたり、ライブのセットリストを仕上げたりした。ファットポッサムレーベルのオムニバス盤(頭がおかしくなるような、泥まみれのワンコードブルースの世界。あまり普段やらないが僕は大好きなのです。何かの拍子にそういう趣味は演奏に出ていると思うが、これをやろうとして真似出来る音楽でもないし、正直真似をしてうまく行く人がいるとも思えない。そういう音楽です)、オーティス・スパンなどを聴きながら走り回った。
ブルースから離れるが、森田童子を聴く機会が先日あった。引退状態のこの人の曲が再び脚光を浴びることになったテレビドラマを僕は一度も観ていないのだが、そこでも使われていたらしい「男のくせに泣いてくれた」を聴くと、中学の頃を思い出す。そして、あの頃は確かにあった秋が、今はもうすっかりなくなってしまったことを実感するのだ。