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大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2013年 07月 20日

JOURNAL

拾得ライブ。予想通り暑い暑い日だったが、意外だったのは湿気が低くカラカラであったことだ。ちょっと助かった。京都駅で大谷さんと合流し店に着くと、メンバー全員ほぼ同時に揃った。リハを始めかけた頃、テリーさんが来られたので挨拶と少々の雑談。久しぶりの曲、新しい曲を中心にリハをした。僕のセッティングはマイクはJT-30(カートリッジはshure99A86に変えてます)、アンプはHarp Gearのダブルトラブル。GONで飯を食い(ピネライスは本当に旨いが、バテ気味のこういう季節にはちょっと多い)乾杯して本番に臨む。今日は京都でいくつもハーモニカ・ブルースのライブがバッティングすると聞いていたのでとても不安だったが、懐かしい人、意外だった人も含めてそこそこお客さんも入った。30人くらい?本当にありがたい。

1ステ San Ho Zey(Freddie King)/Up the line (Little Walter)/It's my life,baby(Junior Wells)/I take care of you(Bobby Brand)/Sloppy drunk(Sonny Boy WilliamsonⅠ)/High Temperature(Little Walter)/Cluck stuck me(Original)/

2ステ All Night Long(Jonny Otis)/Rainning in my heart(Slim Harpo)/Computer nerds (Original)/Please send me someone to love(Percy Mayfield)/Eyeright to the blind(Rice Miller)/I got to go(Little Walter)/Creeper(James Cotton)// We gonna rock(Original)

衣装のシャツのボタンが一個とれていることに本番直前に気付いたがそのまま着て、何とか酸欠にもならず済みました。露骨な反省点(アレンジのチェック不足!不備!)はあったが、メンバーそれぞれ持っている力を出せたし、バンドの方法論も貫徹できたと思う。橋本君と大谷さんの仕上がりは身内ながら素晴らしかった。

語弊があるので書かないでおこうと思ったが我慢できなくなってきたので書いてしまいます。「これは誰の事だ」「これはあのグループの事だわ」「これ俺の事?」と、読んだ人の中に、そういう風に考えていしまう方がきっと出てくるだろうと思う。誰の事でもない。漠然とした影のようなものについて書くのです。大した数ではないが、それなりにここを読んでくださっている方はおられる。中には知らない人もきっといるだろう。文字になった者はすべて虚構である、という考えもあるが、一応気は使う訳です。

正しいブルースの音というものは存在する。いくつも存在する。そこには明確な方法意識があり、技術の研鑽抜きには実現しないフォルムとイメージがある。方法とフォルムとイメージが相俟ってのみ発現する言語の枠すれすれの感動がある。いくつも存在するのに、なおこれらの正しさを無視し、逸脱したものはブルースではないし、研鑽を忌避して、「生きざま」などというファシズム的妄言に依拠して、無頼を気取り、酔っぱらって適当にでっち上げたような濫造物をブルースという言葉を用いて気軽に同じ括りに入れてはいけない。同じ括りなのかと音楽に詳しくない人に誤解させるようなパブリシティをしてはいけない。僕も大概いい加減に生きて来たが、自分が守ろうとしている音楽はぶれず見えていて、守りながらも尚且つお客さんの耳には新しく響く音を作らないといけないと思っている。まずまず良いライブが出来たなと思える日は、何とかぶれずにいられたな、そしてお客さんが楽しそうだった様子はそれが伝わったのかなと思えた日、ということだ。前置きが長い割に大したことは書けませんでした。

メンバーのみなさん、お疲れ様でした。テリーさんはじめお店の方々、お客様、本当にありがとうございました。

by nogioh | 2013-07-20 11:12


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