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大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2013年 10月 12日

JOURNAL

昨日の夕刻に東京に着いて友人と会った。暑い日だったが、日暮れは早く、地上3階にある風の吹きすさぶ改札前で街灯に照らされて一人で座って友人を待っていると汗は引き、少し寒くなってきた。足音もさせず、肩をいからせた手配師が近づいて「あんた仕事はあるの?」と聞いてきた。「仕事してるよ」と言うと「そう。頑張ってね」と笑顔を見せて男は去った。もし、行くあても帰るあても金も仕事もなくて、「仕事はない」と答えたら、その男に飯場まで連れて行かれ、ぎっしりと吸殻の詰まったワンカップの空き瓶に新しい自分の吸殻を押し込んで、夜が明けたら仕事に行くのだろう。そしてやがて仕事が尽きたら寮費を精算し、一文無しでまた外に出るのだろう。…などと想像していたら友人が来た。老人が一人でやっている洋食屋で飯を食った。

今日は中野。昼間、池袋に行って友人の中古レコード店に行き、近所の喫茶店で近況報告し合い、店に戻って物色。ウィリアム・クラークとスタン・ゲッツを購入。ブライトブラウンには随分早く着いたが、もうシャッターは半開きになっていてマスターのスーさんがピアノの調律をしておられた。雑談しているとともさんが到着し、ポツポツとリーさん、小山田くん、たなけんくんも到着。リハをする。簡単に済ませるにはいかない珍曲リクエストをともさんから受けていたのでまずまず入念にやった。スーさんを除くメンバーで白木屋に行き、打ち上げのようなムードの時間を過ごし店に戻るともう結構な数のお客さんがいた。その後もどんどん入ってこられて、立ち見も大勢という状態にまでなった。色んな要素が幸運な重なり方をしたということだろうが非常にありがたかった。
ともさんが先に1曲、My kind of baby(Little Walter)で会場を盛り上げて、僕を呼び込んでくれた。
1ステ
Big Leg Mama(Little Walter)/Sleeping In The Ground(Sam Myers)/I Got to Find My Baby(Little Walter)/You're Sweet(Little Walter)/You Can't Live Long(Floyd Jones)/Be Careful(John Brim)/Me and Piney Brown(Little Walter)
2ステ
Teenage Beat(Little Walter)/Everything's Gonna Be Alright(Little Walter)/Everybody Needs Somebody(Little Walter)/Had My Fun(Little Walter)/One Of These Morning(Little Walter)with 山田とも/Pack, Fair and Square(Big Walter Price)←ハープじゃない方のビッグ・ウォルターですね。そしてアンコールをいただいたのでMy Love Is Here To Stay(Sam Myers)

自分お仕上がり具合はさて置き、セッション的でないバンドサウンドでのライブはお聞かせできたと思う。達者なメンバーの素晴らしい演奏のおかげである。ともさんの用意してくれたチャンプの回路を再現したアンプも良い音だった。
終演後も帰らないお客様が多く、僕も残って飲んだ。名前はよく聞いていたが初めて会うハーピストから挨拶されたり、久しぶりの方と色々話した。店のすぐ近くの客のいないカプセルホテルにチェックインしたのは1時くらい。清潔そうだがロッカーが壊れていたり、どことなくうらぶれた雰囲気のホテルだった。寝れるかな、と思っていたがすぐに寝た。ともさん、本当にうっとりするような演奏をしてくれたバンドの皆さん(スーさん、小山田くん、たなけんくん、リーさん)、美紀さん始めお店の方々、そしてお客様、どうもありがとうございました。

by nogioh | 2013-10-12 23:42


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