バンドメンバーの橋本くんが、ニック・ロウのライブチケットが抽選で当たったので一緒に行きませんかと誘ってくれた。来日情報は知っていたが今月はマジック・ディックがあるので金銭的にきつく諦めていたのだ。とても嬉しかった。今年はタカギマン氏からガース・ハドソンの話をもらったり、ビルボード的幸運に恵まれている。
今日がその日。二部だったので帰れるかどうか心配だったから京都駅に車を置いて…などと考えていたが、昨日橋本くんから始まる前に串カツ行きませんか?とメールが来たので計画は中止にして電車に変えた。帰れなければサウナで寝ればよろしい。北新地の「だるま」。ビールを飲みながらひとしきり話して、ビルボードへ。高い高い黒ビールを飲みながら待つ。そして現れたニック・ロウはまだまだ見た目も格好良い。写真でみるとすっかりおじいさんに見えるが実物はうんと若々しい。これまでニックに縁なく過ごしてきた橋本くんも、ベスト盤と、リトル・ヴィレッジ(ニック・ロウ、ライ・クーダー、ジョン・ハイアット、ジム・ケルトナーからなるスーパーバンド)を聴いて予習してきていたので、歓声を上げてショーを楽しんでいた。彼の弾き語りのスタイルは、初めて観た26年前から僕が思い描く弾き語りの理想型である。新しい曲も良かったし、後半の「(What’s so funny 'bout)Peace,Love and Understanding」「Cruel To Be Kind」「When I Write The Book」というお馴染みのナンバーでは会場の半分ぐらいは歌っていた。アンコールの最後はコステロの「Alison」だった。これは本当にぐっと来ました。