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大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2014年 04月 07日

JOURNAL

夕方、駐屯地のある駅で、プロレスに大変造詣の深い友人(先輩)と待ち合わせし、天一にラーメンを食べに行った。電車だと二駅の距離を先輩の車で移動した。飯の途中、色々と話したが、話し足りなくなり近くのからふね屋に移ってコーヒーを飲んだ。この喫茶店のすぐ向かいはボーリング場で、北隣は病院だ。毎週末朝までボーリングをやり、このからふね屋で朝飯を食べて帰る、というのを続けていた時期があった。学校を辞めて、音楽でも当然食えなくてとうとう勤め始めた頃だ。バブルの只中で、20歳過ぎならバイトも正社員の口もいくらでもあった。給料は良くなかったが、まあ景気は良かった。不動産業者と土建屋を相手にする商売で、地上げの実態や、成金とはどんな人々か、僕は日々目の当たりにして過ごした。大金持ちだった社長が、ある日集金に行くと夜逃げしていたこともあった。勤め始めて何年か経って、僕は実家を出て今日の集合場所であった駐屯地のある駅の近くに移り住んだ。同じ頃、今日コーヒーを飲んだからふね屋の隣の大きな病院に母親が入院した。毎日見舞いに通い、帰りには駅前にあった西友(今は違うスーパーに変わっている)によく寄った。色んな物事の均衡が崩れて、僕の生活はそれくらいから滅茶苦茶になってゆく。そして暗黒の数年間、と呼びたいくらいに感じているこれまでで最もタフな日々に突入してゆくのだ。ろくな事がなかった。でも、とにかく鮮烈で記憶から決して消えない出来事が相次いだ。そんな、過去がどうしようもなくこびりついた土地で、今日は少々未来に関わる話をした。年をとった実感も湧くが、陰が陽に転じる音が聞こえるような気もして、なかなか良いものだった。

by nogioh | 2014-04-07 23:03


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