スタジオレッスンは、今日もホートン。ホートンは人気があります。僕も大好きだが、「An offer you can't Refuse」の驚きが大き過ぎて、一番有名なバージョンのeasyやHard hearted womanの凄さは分かるし感動もしたが、自分の中で「An Offer・・・」の衝撃を超えなかった。なので、偏った聞き方をしている気分が拭えない、そういうハーピストだ。でも人のバックに回ってソロもなしにソリッドなバンプを刻んでいる録音とか、やっぱりいつ聴いてもぞくっとする。ラッシュとか。
その後、スタジオから近い場所に住まわれている別な生徒さんの家でもう一つレッスン。約1時間の隙間が出来たので、阪急(今はマルイ)裏の、昔は色々変な人も立っていた所の珉珉で天津飯を食べた。11時くらいにサンドイッチを食って以来の食物だった。このマルイ(旧・阪急)は、今も昔も待ち合わせ場所としてはメッカだ。今より冬がうんと寒かった頃のクリスマス、長いこと凍えながら僕も女の子を待っていたことがある。その子は阪急の上の階のお好み焼き屋でアルバイトをしていて、残業になったのだ。携帯電話などなかった時代だから、「残業で遅くなる」という連絡手段がなかった。待ちぼうけを食ったかな、と思った頃にやっと相手が息を切らせてやってきて残業していたことを知った。懐かしい。
レッスンは久しぶりなので、これまでやったことをおさらいしながら、細かいところを指摘した。ベンドした音のトーンコントロールについて、ちょっとした基本的なコツのようなものを理解してもらえたような気がした。その人の部屋にはピアノもあり触らせてもらった。もう10年以上触っていないので何もかも忘れていた。かつて貰いものの安いキーボードが家にあった時は何とか弾けていたイーグルスの「Desperado」のイントロは一切記憶から消え、、ジョン・ハイアットの「Have a little faith in me」の基本リフもたどたどしく音をなぞれる程度に落ちていた。