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大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2016年 01月 07日

JOURNAL

久しく聴いていなかったので新鮮で、フリートウッドマックのデビュー盤を車でよく鳴らしている。昔はLPで部屋で聴いていた。僕はギタリストではないので、いわゆるギターヒーローに憧れたという経験がない。好きなギタリストは沢山いて、ピーター・グリーンも良いなと思っていたが、格別な思い入れはなかった。今聴くとやっぱり凄いな、と改めて思ったりする。生な感じの黒さがあって、格好良い。若いのに。僕は当時のピーターやジェレミー・スペンサーの倍以上の年になったわけで、二十歳そこそこでこれだけやれるという才気をリアルに理解できるので、深く感心してしまうのだ。ハープもさりげないが上手い。良い音なのです。

グリーンつながりでもう一人、ミック・グリーンというギタリストの名も思い出した。ジョニー・キッド&パイレーツのリード・ギタリスト。ピート・タウンゼント、ウィルコ・ジョンソンに多大な影響を与えた名手。ジョニー・キッド亡き後はパイレーツを率いていわゆるパブ・ロックのフィールドで活躍した。ミック以外オリジナルメンバーではなかったが、88年に磔磔で僕はパイレーツを目撃している。素晴らしいライブだった。その頃リリースのアルバム「Still Shakin'」は、その後半年以上ライブの余韻の中、ブルースと合わせて毎日聴いていた。
それから10年以上経った元旦。99年かな、2000年かな?夜炬燵でうとうとしていると友人から電話があり、「テレビをつけろ、ポール・マッカートニーの後ろでミック・グリーンが弾いてるぞ」と教えられた。すぐにテレビをつけてポールのライブに見入っていると、また電話が鳴った。今度は女友達からで「今何してるの」と訊かれた。「ポール・マッカートニー観てる」と僕は答えた。「わたし、結婚することになった」とその友人はおもむろに告げた。良かったなあ、という思いが込み上げ、おめでとうと言った時、丁度ミック・グリーンがアップになった。
その結婚報告の電話のおかげ?で、ミックとその女の子(今はもうバリバリのお母さんです)はセットになって記憶に刻まれることになった。ミックは2010年に亡くなった。僕も年をとり、身体的・心境的な細かい変化もあって、パイレーツを聴き返す事もめっきりなくなったが、とにかく凄いギタリストだった。
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by nogioh | 2016-01-07 23:54


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