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大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2006年 07月 14日

JOURNAL

年少のギター弾きの青年が、初めて部屋を訪ねてくれた。真面目でどことなく鬱屈した様子は僕には好ましく、ビールを飲んで長い時間あれこれ話した。
 まったく話柄は逸れるが、教科書における「愛国心」の扱いで一部がもめている。「一部」にしか見えないのが先ず問題なのだが、それはおいておく。「推進派」には、そもそも曖昧な言葉で、如何様にも取れる愛国心を教科書に盛り込むことで、偏向した思想に子供を導こうとするいかがわしさが、印象として拭えない。僕は日本が良い国だなどと、生まれてから感じたことがない。レバノンで、絶えず紛争の危機に直面する親戚を持つアメリカ人青年に、日本は平和だ、と強い感情を表して云われたことがあるが(彼は日本のオウムのテロと、ベイルートの爆破テロによる被害者の数を根拠の一つに挙げたが、そこには首肯できなかった)、「ウリ」だった平和すらも今は覚束ない。京都についても同じで、良い町とは思わない。そう感じる自分が残念だ。それは日本や、京都に対する愛着の裏返しだろう。そして、これも愛国心なら、教えなくても子供はやがて自分で判断するだろう。国を司る一部の大人の思惑に反する何かを「云えなくする」教育は教育ではない。それは洗脳だ。

by nogioh | 2006-07-14 05:06


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