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大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2005年 11月 22日

JOURNAL

Dr.フィールグッド(めまぐるしいメンバーの変遷があるが四代目ギタリスト、ゴードン・ラッセルの頃まで)J.ガイルズバンド(1stから5枚目まで)、ポール・バタフィールドブルースバンド(三枚目まで)が僕のブルースの原体験だった。黒人のオリジネイタ-にのめりこむのはその後だ。体力気力ともに最も旺盛な二十歳くらいのこと。遊びまくってもなお有り余って、結果内向させ、燻らさざるを得なかった不充足や好奇心や怒りをこれらのレコードほど絶妙に鎮めてくれるものはなかった。十年ほど経って魂の危機みたいなものに僕なりに直面した時、僕を癒すことのできた音楽はコルトレーンや初期マイルスのサックス、ジョージ-・フェイムのジャズ、土曜深夜(朝方だった)に再放送されていた「ルパンⅢ世」のBGMであった。いつからかハーモニカの参考書を漁る気分でしかレコードを聴かなくなっているが、やがて老いて死ぬとき、僕を励ます音楽はあるだろうか。これは感傷ではなくて僕にとっての音楽の力というものをふと疑っているのだ。

by nogioh | 2005-11-22 00:00


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