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大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2006年 10月 20日

JOURNAL

スヌーキー・プライア-の訃報が届いた。最後の契約レーベルである、エレクトロファイのホームページに追悼文が出ているのを確認した。サミー・マイアーズに続いて本当に残念な出来事である。長いブランクを経て、アントンズから出した復帰作「Too Cool To Move」は、往年の超が付く有名な録音とはやはり、あらゆる意味で別物と言わざるを得ないものの、相当な傑作であり、僕などある一時期それしか聴かなかった。その後、96年にロウエル・フルソンと共に来日。大した宣伝もされなかったのが信じられないようなスーパーライブだった。銀パネの、ツインリバーブ系アンプに、マイクはブルースブラスターという、まあ、比較的よく見かける、一般的にハーモニカ奏者が安全牌として選びがちなセッティングで、あのバリバリ唸る特異な音色!歓声より先に、わあっ!などと驚嘆の叫びが洩れたものだった。ロウエル・フルソンが、明らかな年齢による衰えを感じさせるステージだったのに対して、スヌーキーは、当時75歳にして驚くほど健康そうな余裕しゃくしゃくの演奏っぷりだった。彼のヴィンテージ録音の幾つかはブルースハープの醍醐味を全て濃縮したような味わいで、ハーモニカ奏者の夢をこれからも掻きたて続けるだろう。

by nogioh | 2006-10-20 15:30


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