新幹線の自由席券を買って、連結部らへんに、寿司詰めになって帰ってきた。指定席の客が、トイレにやってくる、ゴミを捨てに来る、電話をかけに来る、その度に我々は床の荷物を移動させ、身を寄せ合って端に固まっていなければならない。惨めだ。ほんの一足違い、もしくは、ほんの数千円の違いで生じる、この大きな貴賎差別、明確なヒエラルキーの感覚の何たる不条理な事!ほうほうのていで帰宅、荷物だけ解いて、そのまま駅に取って返し何十年の付き合いの友人達の忘年会。古すぎてお互い無遠慮の度が過ぎがちだが、やはり肉親に近い感覚がある。文学と音楽両方でつながる最も古い友人に、「愛蔵版 まんが道 三巻」(中央公論社)をやっと借りる事が出来た。誰に借りパク(確証もないが)されたものか、四巻組のうち三だけがいつからか欠けていた。満賀と才野の二人が上京してトキワ荘の面々と出会う、まさに最も迫力があり盛り上がる部分で、来たる正月はこれを丁寧に読み返し堪能できる。加藤ヨシヒロさんから、マラソンに関して優しいアドバイスのメールが来ていた。ハーモニカはほぼ変わらぬキャリアだと聞いたが、走る方は大先輩だ。この日記を覗いてくださっているのも嬉しい。感謝します。地元の約束、外すわけに行かず本日のライブ行けずすみませんでした。膝痛むので深夜の散歩(怪しまれそう)をして、風呂にて落語「かけとり」を読む。歳末に相応しいネタ。