世迷言、と言うのだろう。ぐずぐずと、埒もない繰り言を、言ってしまうことで自動的に完結するようないっそ明快なほどの無駄な愚痴を吐き散らし、みっともない事この上ない。聞かせてしまった相手にはひたすら詫びたい。とても嬉しいこともあった。氷点下の真夜中、久々のマラソン。震えて歯を鳴らしながらのスタートだが、帰りつく頃には季節の感覚が麻痺してしまう。落語「犬の目」破天荒な話だが、科学的なもっともらしい考証を念入りに加えれば、SFとしてなかなかのもの。この巻、解説はSF作家の堀晃氏!あな懐かしや。「宇宙塵傑作集」という、日本SF黎明期の記念碑的同人誌のアンソロジー収録の「イカロスの翼」を読んだ時の興奮は忘れがたい。