初めての方レッスン。年長の人で、ハードなロックに浸かって青春を過ごした人であり、なかなかうまく喋れないもどかしさがあって聞き役に徹した。全くの初心者なので、最初はしんどいと思うがある壁を越えたら、もしかしたらはまるかも知れず、頑張ってほしいと願います。夜は若者のレッスン。若い割に気分や思考の方向にブレが少ない、でもどっしり落ちついているわけでは全然ないという、面白いキャラ。キャリア的には難し過ぎることに挑んでいて、その苦心の様子に、申し訳ないが笑ってしまう。まだまだ知らない古い名作アルバムが一杯ある気分はいかがなものか、と想像するが、もうなんだか途方に暮れてしまう。そして僕は途方に暮れる。という歌があった。作詞の銀色夏生を否定する人は多いが、「触ってごらん、ウールだよ」に通じる上質なコピーライティングの感覚は、当時、既に人気者だった伊達歩(伊集院静)や売野雅勇といったコピーライター系の作詞家の作品を霞ませる新しさがあった。